会社を休んだ。
その事はどうでもいい。
一日、頭をぐるぐると、何かがまわっていた。
というよりは、最近忘れていた事々、大切な事々に
枕頭に立たれた感じ。

一番目につく、分かり易い目印を結んで行って、
そしていつか辿り着いたゴール。
それが自分の目指していた、本当に欲しかった物である保証はない。
毎日精一杯でも、少しずつ軌道がずれて行って、
気づいた時にはもう戻れない、
あるいは違った物を、その手に掴んでしまっている。

小学校の2年生の参観日、国語の授業で。
「下敷き」という詩を発表した事を覚えている。
下敷きはいつも敷かれてかわいそうだと。
酷使され、あるいは誰かを叩く道具として使われ。
その悲しみを嘆く。
そして最後に「僕が替わってあげる程ではないけれど」と結ぶ。

君が替わってあげられる程の悲しみは見つかったかい?
そして君はその悲しみを誰かの代わりに背負えたかい?