そしていよいよ新蔵行路最高度地点、出発から720キロ、界山大坂。
標高5240m。
しかし、道標には標高6700mと。
これは日本人旅行者の間ではすでにネタ、大嘘なのだが、
(標高6700mだと梅里雪山より高い。普通の人は無理、あり得ない数字)
驚いた事に、この6700mを中国人は信じていた。
何度もここを通っているであろうドライバーまで、完全に信じていた。
界山大坂付近になると、ドライバーが全員を起こして、絶対に寝るなと厳命するのだ。
みんなで歌を歌い合って、隣の者が寝ていると叩き合って起こす。
そこまで徹底してこの界山大坂を越え、歓声を上げる。
しきりに6700、6700と。ちょっとした達成感らしい。
なんだかちょっとかわいらしくて、
ここ公式には5240mだよとは言えなかった。
さらに僕の高度計では4900mの表示だった、、、
で、この峠を越えてやっとみんな寝始めた頃、
僕の高度計は5100mを記録。(僕の高度計は100~200m低く出るのでおそらく5300mほど。)
おそらく新蔵行路最高地点。