ラオス、タイから帰国。
成田空港でプロ野球ストライキ突入を知る。
2週間ぶりの東京、日本。

旅の終わりはいつも寂しい。
いくつかの旅を終え、その事は身をもって知った。
旅という入れ物をめいっぱいに満たして、帰る事などできないから。
だからこそ、旅の日々を懐かしく思い出し、また旅に出るのかもしれない。

少し、今回は事情が違った。
彼女との最後の旅だったから。
この旅の終わりは、いよいよ彼女の家を出ていく事を意味した。
彼女に「21日に大阪に帰るよ」と告げた。
足の指先が震えていた。
でも前に進む為に、この足を無理矢理にでも前に出さなければいけない。
今日震えた足で印した一歩目を無駄にしない為に、
今の自分にはやるべき事がたくさんある。