小学校に入学して直ぐ私は同級生を引っ叩いた
名札の字を間違えていたのを指摘され、気づいたら引っぱだいていた
泣く男の子と叩いた私も泣き出した
その男の子は父の勤め先の社長の息子
母は男の子の母親に謝ると
「子供同士のことだから気にしないで。」
と笑って答えてくれたらしい
この男の子とは六年間同じクラスになるとは夢にも思っていなかった
担任は定年間近の女の先生で、授業前に本を読んでくれた
私はその時間が好きだった
「赤んぼ大将シリーズ」
私は普通に過ごしていたが
担任と母が面談の時
「じゅんこちゃんは授業中、真っ青な顔をしています。大丈夫ですか?」
母はショックを受けたと言っていた
母の中の私は天真爛漫でやんちゃな私
元気で人見知りもしない私
ここでもう一人の私を知らされた
私は猫を被っていた訳じゃない
私のまま過ごしていただけ
そして学校という新しい場所で早生まれの私は勉強に苦労していたわけじゃない
私が通っていた保育園はひらがな・ローマ字・習字・朝顔の観察・足し算・引き算も習っていた
なのに、授業中真っ青になっていたのは、なぜなのだろう
人間関係なのか、新しい環境なのか、未だに不明である
