感動を忘れないように、自分のメモとしても日記を・・・
柿原徹也くんからメールが来たんですね。
柿「火曜のユニゾン終わりで飲みません!?」
俺「良いよ~。」
柿「えぇぇっ!!!?そんな深夜から飲むんですか!?」
いやいや、自分から誘っておいて、そのリアクションって、なんでやねん!!!
と、心の中で思い切りツッコミを入れたわけです。
でもね、これ、後でいろいろと話を聞いたら、
「ダメモトで誘った」んだって。
「そんな深夜から飲んでくれないだろう」って。
だから、思わぬ「OK」が出たことに、いい意味で驚いたんだってさ。
「こんな無茶なお誘いを受けてくれるんですか!やった~!!」
ってことなんだね。
そう考えると、可愛い奴だよな。
さて、なんだかんだで、火曜日の生放送終わりで、柿原くんちで家飲みをすることに決定。
飲み会当日。
深夜の生放送終わりの柿原くんと合流して、柿原くんちへ。
柿「座っててくださいよ!何、飲みます!?」
俺「ハイボールある!?」
柿「ありますよ」
てっきり缶入りのハイボールでも出てくるのかと思ったら、棚からジャックダニエルのビンを取り出して、カクテル用の計量器・ジガーカップで、グラスにさっとワンショット。
そこに氷と炭酸水を入れて、軽くかき混ぜてから、「はい、どうぞ」だってさ。
手際が良い。
さらに、濃さもちょうど良い。
ハイボール、うまし!!
で、酒を飲みながらキッチンを覗くと、もやしが水にさらしてある。
豚肉がトレーの上に置かれ、自然解凍されてるわけです。
で、次に、冷蔵庫からキャベツ、キノコが山盛りに入ったボウルが出てきたんだけど、全部切ってある。
それを、ホットプレートの上に手際よく並べていく。
俺「あれ?野菜、切っておいたの?」
柿「ラジオに行く前に、下ごしらえしておきました」
俺「えっ!?ラジオの前に、わざわざ家に戻って、料理の支度をしてくれたの!?」
柿「えっ?うちで飲むんだし、当然でしょ。」
当然じゃないよ!!
あれだけの仕事をこなしながら、料理の下ごしらえまでできるか、普通!?
結局さ、本当に何かを「できるやつ」って、その「できる」ってことが当たり前のことだと思ってるから、自分自身が、特別に「できるやつ」だって思わないんだよね。
だから、「当然でしょ」とか言っちゃうし、「料理するの?」みたいに聞かれても、「(特別に料理というほどの料理は)しないです」みたいに答えちゃうんだよね。
俺からしたら、ここまでしてたら、胸を張って「料理します」って言っていいと思うのにさ。
でもって、下ごしらえがしてあるもんだから、さっさと準備完了。
ホットプレートの上に、超山盛りになったキャベツともやしとキノコ。
それを、豚肉でドームのように覆う。
最後に、
柿「色味に・・・そうだ、ニラ乗せましょう!!」
冷蔵庫からニラを出して、さっと洗って、ザクザクと切って、豚肉の上にON!!
柿「こんな山盛りですけど、野菜の水が出るから、半分くらいになりますよ」
てなわけで、フタをして、スイッチを入れて、蒸し焼きスタート!!
お酒を飲みながら、喋ってるうちに、完成。
蒸し焼きだから、余計な油を使ってないのでヘルシー!!
栄養素も逃げてない!!
さらに、ドーム状に覆った豚肉から出た旨味を、キャベツとキノコが吸い込んでいて、うまし!!
さらに、そこにタレが出てくる!!
柿「これ、付けて食べてください!!」
コクとゴマの香ばしさの奥に、ほんのりと辛味があるタレ、うまし!!
俺「このタレ、オリジナル?」
柿「はい、ショウガと、ニンニクと、醤油と、酢・・・そこにすりゴマと、隠し味に豆板醤を入れました!」
ほんのりとした辛味の正体は、豆板醤!!
このタレも、ちゃんと下ごしらえしておいてくれたらしく、きちんと味がなじんでる!!
柿「これ、毎日食べてたら、痩せますよ~」
思い出したよ!!
家で飲む約束をしたとき、柿原くんに「ご飯は食べます?」と聞かれたから、「深夜の2時だし、お腹は空いてないと思うけど・・・お前が何か食べるなら、付き合うよ」と言ったのを。
「お腹は空いてない」「付き合うよ」という、こちらの状況を配慮したうえでの、野菜&キノコが山盛りのヘルシーな蒸し焼きにしてくれたのね!!
そんなこんなで、ホットプレートに山盛りだった野菜を二人でペロリ。
で、しばらくワイワイと喋ってるうちに、朝。
おっと、お互い、仕事もあるし、名残惜しいが、今日はこの辺で・・・と帰ろうとしたとき、俺、気付いたんだ。
俺が気付かないうちに、アイツ、洗い物を終わらしてんだよ。
えっ!?
いつの間に!?
だって、ずっと俺とお喋りしてだろ!?
なるほど、柿原くんは、マルチタスクの人間なんだな。
俺は、「料理するときは料理!」「お喋りするときは、お喋り!」「洗い物をするときは、洗い物!」と、一つのことしかできないシングルタスクの人間なんだよね。
だから、洗い物とか、面倒くさい作業を先延ばしして、翌日まで流しに使った食器が放置されてたりすんだよね。
でも、マルチタスクの人間は、お喋りしながらも、手を動かして洗い物ができちゃったりするんだよね。
純粋にさ、尊敬しちゃうよ。
で、「じゃあな~」って柿原くんちを後にするわけです。
で、柿原くんちを後にして、呼んでもらったタクシーに乗り込もうとして、ふと柿原くんちのほうを振り向いたら・・・
あいつ、窓から手を振ってくれてるの。
もう一度、言うよ!!
あいつ、窓から手を振ってくれてるの。
柿「タクシー、ちゃんと来てます~!?」
って。
はい!!ここ大事!!
生徒諸君!!
ここ、テストに出ますよ!!
相手を見送るときは、ちゃんとその背中を見送ろう!!
相手に見送ってもらったときは、途中で一回振り返ろう!!
もちろん、振り向いても、すでに相手が背を向けてる可能性もあるけど・・・。
その時の寂しさは半端ないけど・・・。
でも、それだけで、いろいろと伝わるから!!
そんなことも含めて、いろいろとおもてなししてもらったもんだから、帰り際、俺、
「あっ!この家に、『ただいま』って言いたいな!」
って頭をよぎったもん!!
運転手さん、キョトンだよ!
恥ずかしい!
とまあ、個人的に感動した出来事だったので、メモメモ・・・ということと、誰かと、この感動を分かち合いたかったので・・・のブログでした。
・・・ちょっとだけ、蛇足的な補足ね。
柿原くんは、「できるやつ」ではあるけど、最初から「できるやつ」だったわけではないのね。
根本にあるのは、好きな人たちや大切な人たちのために、「努力」が「できるやつ」なの。
これは、まあ、俺の口から言わなくても、みんなのほうが知ってると思うけど。
あいつが、もともとどんだけ日本語が下手だったかとか考えればね。
「努力」が「できるやつ」が、それを積み重ねてきたから、「できるやつ」になったんだよね。
なんつうか、今回は、料理自体にも感動したんだけど、そのバックボーンを感じることができて、感動したんだよね~。
エンターテイナーの努力なんて、見せなくていいもんだし、あいつは見せたがらないだろうから、本来、俺が、こんなこと言っちゃいけないんだろうけど・・・
なんかね。
若い子たちもね、自分に、今、何ができるかをいっぱい考えたほうが良いよ。
気付いたら、「できるやつ」になってる可能性があるんだもん。