最悪亭主の更生日記 -4ページ目

背中

こんばんは デビちゃんでぇ~す♪
(^O^)/

山ちゃんじゃないよ~♪
(・ε・)プンプン


ところで、みんな元気かな~♪ 
風邪など引いてないかな~♪

夏休みはどこに行ったのかな~♪
お土産はたくさん買ったかな~♪

写真はたくさん撮ったかなぁ~♪
思い出もたくさん出来たかなぁ~♪

恋は成就したかなぁ~♪

恋人と愛を育んだかなぁ~♪








やめたーっ!

って、この路線止めたっ!

って、爽やかキャラ路線を目指したけど止めたよっ! 

爽やかBOYになりすまそーとしたけど無理が生じたしーっ!


って、この出だし自体が爽やかじゃねーかっ!?


所詮、俺には無理だべさ。
(175センチ 72キロ イチゴヨーグルト)



しかも汗っかきなんだよね俺。

おっさんのうえに汗っかきときてるんだよね俺。

今時なんか、ちょっとでも外に出よーもんなら、ビッチョリと汗をかいちゃうんだよね他人よりも俺。


って、我ながらキショイね参ったよ俺っ!

って、ムサっ苦しいったらありゃしねって俺っ!



んなんで、仕事中は「吸汗速乾シャツ」ってやつをYシャツの下に着てるんだよね。

少しでも見苦しさを補おーって悪あがきでね。

これでキショイ度がちっとは下がるんじゃねーかってね。



けど、この「吸汗」と「速乾」のコラボが上手くいかないわけ。二人の足並みが揃わないってわけ。

「吸汗」が追いつく間も無く発汗しちゃうから、「速乾」にしてみればお役御免なわけ。

だったら、この「吸汗速乾シャツ」を脱いじゃえって話なわけ。

で、肌の上にダイレクトでYシャツを着てっから、ピタ~って肌にへばり付いてるわけ。



キショイ度アップね♪




まっ、とにかく髪でも切って気持ちだけは涼しくなる事にしましたとさ。



髪を切るって言えば、今時のヤングは髪を切るのに床屋に行かないんだってね。

男のクセにパーマ屋で頭を切るんだってよ。


ダメだね俺には。やっぱ床屋だよ!


そんな事を言ってるわりには、丸っきり未経験ってわけじゃないんだよねこれがまた。

3回ぐらいは行った事があるんだよ。月曜日だったからパーマ屋しかやってなくて仕方なくだったけど。

うち1回はパーマ初体験なんだよ。ごりごり押し売りされて。


つーかっ、パーマ屋って落ち着かねーよっ!

うとうと、寝てらんないんだよね。


終始店内を連れまわされるしっ!

なんかのプレイみたいだしっ!

おかげで、醜態晒してるみたいだしっ!


しかも、他のお客と鏡越しに目が合うと

「見てんじゃないわよ」って思われてる気がするしっ!

挙句、

「おっさんのくせにパーマ屋に来るなんて15年遅せーんだよ」ってギャルに思われてる気がするしーっ!


んなんで、パーマ屋って行きずらいわけ。



つーかっ、ちっこい時から親父に

「男子たるもの」みたいなやつを教えられてきたんだよね。

男とは、女を守る為に生まれてきた生き物。
男とは、常に虚勢を張り続ける生き物。
男は、力を鍛える前に心を鍛えろ。
男は…、

あとは忘れちゃったけどね。要は、


「男は床屋、女はパーマ屋」みたいなやつかな。

「男は青、女は赤 を選べ」みたいなやつかも。


って、余計分かりづらいね。簡単に言うと男はチャラチャラすんなって事かな。

まぁ、実家に行けばそれらを親父がクーピーで書いたワラ半紙があるんだけどね。


って、言ってる当の本人は何一つ守ってねーしっ!

「男が女友達の名前を呼ぶ時は呼び捨てで良いんだ!“ちゃん”や“さん”なんて付けてると腰抜けと思われるぞ」

てな事もほざいてたよ。



小学生の頃、エマニエル坊やって言う黒人の男の子が大ブレイクした時があったんだよね。

俺はそのエマニエル坊やが大好きだったんだよ。

あの軽快なダンスは愉快でワクワク感があった!TVに釘付けだったね!


で、そんなある日、部屋で遊んでたら親父が親切に

父「おーい TVでやってんぞ!エマニエル夫人!」

デ「夫人は女の人だよ!エマニエルは坊やだよ!」

と、エマニエル夫人を知らない俺は、つまらんギャグと思い、親父に軽い突っ込み。

ちなみに、エマニエル夫人ってのは、ちょっと淫靡なフランス映画ね。


早速、親父の横に座りTVを観ると映っていたのは













夫人の方。



そんな、巨人と祭が大好きな生粋の下町人間で、自分以外で曲がってる奴が大嫌いな俺の親父は

「父さんは何でも知ってるんだぞ」

が口癖。



小学生の時に、

デ「葉っぱが太陽の光を浴びる事をなんて言うの?」

父「悪いが、分野が違う」



今度は横になってTVを見ながら爆笑してる親父に

デ「最悪亭主の更生日記 border=このマークなんだっけ?」

父「今父さんは忙しいんだ。母さんに聞きなさい」



今度は隣の家の庭に成ってるキュウリに、必死こいて手を伸ばしてる親父に

デ「パンダって何を食べて生きてるの?」

父「笹だよ、笹」


デ「猿は?」

父「バナナだよ」


デ「カエルは?」

父「カエルのエサだよ」


デ「サメは?」

父「サメのエサだよ」


デ「じゃぁ、木は?」

父「木のエサだよ」



今度は、お袋の財布から金を盗んだ事がバレて、飯抜きの罰を食らってる親父に

デ「赤ちゃんってどーやって出来るの?」

父「それはだな、父さんと母さんが二人っきりで出掛けた時にだけ現れる自動販売機があるんだ。そこで【子供欲しい券】を購入するとお母さんのお腹に子供が宿るんだよ。
だから弟か妹が欲しいなら絶対についてくんなよ。」










それから十数年後の成人式の日、




「実は、父さんは中卒なんだ」

って、告白されたけど。






そんな小学生の時の親父との思い出。

男同士、親子水入らずのこのひと時、ちょっぴり大人になったような気がした。


存在感が人一倍あって、今もなお輝き続けてるこの親父。


中2の夏休みに、友達二人とパクった自転車で湘南まで行く途中、手前の藤沢で補導された時も真っ先に駆けつけてくれたこの親父。
会った途端にパンチをお見舞いされたけど、その後湘南まで連れて行ってくれたことは今も忘れない。

反抗期の時には友達のように接してくれてたこの親父。

「尊敬」という言葉が適当かわからないが、俺には誇れるこの親父。


そんな親父の背中を見て育った俺。








というわけで、

20才、生涯たった一度のパーマ体験画像
最悪亭主の更生日記-2


それから19年後の現在
日サロで夏を満喫中画像
最悪亭主の更生日記 border=


俺って、なんの進歩もないね!


って、じゃっかしーっ!


以上