電車の隣の席にはいつも
知らない誰かが座ってる
こんなにも近いのに会話も何もありはしない 不思議だね

眠くなくても寝たフリしてるフリ
見上げればそこは広告で溢れてる
また新しいタバコが発売らしい

外の景色は猛スピードで流れてゆく
そんな事は露知らず
この空間は何も変わる事なく揺られている
今日はいいことあるのかな

ドアの前でぼんやり外を
眺めているあの人はいつも
浮かない顔で一体何を
思っているのだろう

優先席で会話の弾む奥様方
見つめ合い愛を語るアベック
所構わず心絡ます

当たり前のようで有り得ない光景が
毎日の様に繰り返される
今日もそれぞれが築き上げた世界に入り込む
明日はいいことあるのかな

詩にする程の大した事なんかじゃない
つまりは僕も暇なのだろう
また一日があっという間に過ぎてゆく
幸せは何処に在るのかな…


2003年5月