育った環境で握りしめた自分のルール。
幼い頃の自分には受け入れがたい
さびしくてつらい事がある。

僕も自分を掘り下げてわかった
その頃のさびしさ、悲しさを
いろいろな方法で
癒してきました。

その中で思いがけず、
祖母への感謝が湧いて
感情の浄化を得られた
映画がスタジオジブリの
「思い出のマーニー」。
久しぶりに見ました。

©2014 GNDHDDTK 


「あたしはあたしが嫌い。」
という両親を亡くした少女のセリフから始まって
その子が愛されてたことを
受け入れる物語です。

子どもにとってさびしく感じた環境は、
決して意図してそうさせてたんじゃない、
親は、大人たちは
それぞれ精一杯、その子を愛そうとしていたんだ、
その子を含めた家族としての幸せを
心から求めて生きていたんだ。

今回あらためて見てみて、

主人公が家族に対して
許せないと思うのをやめて
受け入れるシーンが、
「相手を許す」シーンだったことに
気づきました。

「どうしてわたしを置いて行ってしまったの!
どうしてわたしを裏切ったの!」
と叫ぶ少女に対して、

死にゆく人は
「ねえ、お願い、許してくれるって言って!」
と懇願します。

すると少女は
「もちろんよ、許してあげる!
あなたが好きよ!
決してあなたのことを忘れないわ。
ずっと忘れないわ。
永久に。」
そう言って許すんです。

そこに人の成仏と
少女の感情の成仏が重なって
涙とともに浄化されるんですね。

育ててくれた人たちのしたことが、
子どもにとってはひどいことだったかもしれない
大人になってからも許したくないことかもしれない

でも、過去は変えられない。
自分の思いだけが変えることができる。
だから自分から許そう。

過去にどんなひどいことをされた、
と思っても、
もう、相手を許そう。
あなたの感情を解き放つために。



心屋認定心理カウンセラー
猪狩純一