僕が思うに、世界一おいしいパン
を作っている人の情熱に触れてきました。

世界中のパンを食べ歩いたことは
ないのですが、
食べるとわかります、
なにものとも比較できない、
パンのもつオーラというか存在感。

たとえば魂からの歌声に、
ただ心が揺さぶられるような感覚。





Sunny Side Kitchenというお店が、
茨城県常陸大宮市の山の奥にあります。
道がわからな過ぎて、
やってくるお客さんの3分の2が
道に迷って電話をかけてくる、
という秘密の場所。

「自分がやりたいことをやるなら、
この場所かな、と直感で決めた。」
そうですが、周囲の住人からは
「あなたの情熱はわかった。
それは素晴らしいお店になる。でも、
この場所で商売するのは、やめときな。」
と口々に言われたとか。

そんな場所にパン屋兼カフェを構えて、
地元産の果実で作った自家製酵母で
パン作る、と決めたそうです。

オープン後に交通量調査をしたら、
1日で店の前を通過したのは、
Uターンに入ってきた宅配便の車1台。
市場調査による商売に向いてない土地
ワースト日本一だったそう!



今日いただいたこのパン、
外側カシュッと、中からギュワーっと
小麦粉が火にたかれた香ばしい香り。
口の中でうねるように小麦が渦巻きます。

この小麦粉、北海道産かフランス産か?
とにかく普通じゃない、
最上級の強力粉の香りがして、
聞いてみたら、
なんとこれも地元産だというでは
ありませんか!

いや、大宮では中力粉しか
採れないはずなんですが?
このパンのうねるコシは、どうやって?
→挽き方の違いでクリアできる。

寒暖の差の激しい山の中、
管理しやすいイースト菌を使わずに
自家製酵母を使い続ける意味は?
→さまざまな果実から酵母を作って、
その日一番元気な酵母を使う、
という技で自分のパンを作る。


それでは問題です。
これらの自家製酵母の中で、今
一番元気があるのは、どれでしょう?

わっから~ん!(>_<)


そして僕の一番の疑問!
誰も通らない山奥で、
一般的ではないハード系のパン屋さんを、
ビジネスとして継続している秘訣は
なんですか!
→生産者とのコミュニケーションです。
(そこに住んで小麦や果実を作って
生活している人との協力関係。
ともに達成感を味わえることに、
感謝しているから!)

僕はこの話に鳥肌が立ちました。
他力と感謝の輪の中にいること、
ですよね?



「一番好きなのはお米なのに、
なぜかパン屋をやっているのは、
追いかけたい人がいたから。」
だそうで、
「僕は人の運には恵まれてます。」
とさらりと言ってました。


オープン後間もなくは、1人で
パンの説明をしてレジを打ってという
お客さん1人1人と向き合っていく
非効率なやり方が
店内外に大渋滞をつくり、
クレームの嵐だったそうです。
それでもお客さんには待ってもらって、
そのやり方を貫いたとか。

しばらくたったある日、
「早くしろよ、こっちは待ってんだよ!」
と怒鳴った1人に、別のお客さんが
「ここはこういう店だよ!
ただパンを買いたいんなら、
スーパーに行きな!」
と言ってくれた時、
「これで行くという確信を得た。」
と聞いて悶絶しました。

本当に、自分が決めるだけ。

でも、
他力の助けで確信を得るまでが、
怖い、怖いわ~!


ここには書きませんが、
企業秘密であろう質問にも、
全部丁寧に答えてくれました。

例え知識として知っても、
真似できる人はそうはいない、
という本物のスゴさゆえ、ですよね。
ク~、カッコイイ!!









心屋マスターコース35期受講中
日本メンタルヘルス協会認定カウンセラー