「英傑の日本史 源平争乱編」井沢元彦著 角川文庫



マスター同期のタニミズがフェイスブックでサラッと、
歴史書で面白いのがあるって紹介したもんだから、
三国志も司馬遼太郎も読んだことない
歴史書コンプレックスが発動しまして(笑)、
ポチッっとしてみました。

「愚人は経験で学び、賢人は歴史に学ぶ」
っていうのを受けいれづらくて、
経験こそが宝であり羅針盤だと
思っていたかったんですが、

メンターを真似ることが自分を変える
早道だってわかって、結果がでちゃったりすると、
やっぱり優れた師に教えを請うのが
一番早いんだと納得してしまう
今日この頃です。

今回読んだのは源平の争いからの
鎌倉幕府からの北条執権政治までの
武士成りあがり&朝廷衰退な話だったんですが、
昨日読み終わって一番に思ったのが、
「やっぱ義経好きだな~!」ってことでした。
身軽で美しくてまっすぐで自分を信じてて
まわりが見えないところが(笑)。
それでも弁慶とか奥州藤原氏を見方につけて、
30年の生涯のうち、1年3カ月だけ
アイドルとして光輝いて、それから900年
経った今もカッコイイって思われてる。
信長も家康も男前だし、秀吉の世渡り上手なところも
尊敬するけど、僕はやっぱりアイドルが好きだな~
と思ったのでした。

で、歴史書ってものを読んでみると、
教科書に書いてあることってホントに
表面的な事実でしかなくて、
その裏には、憧れとかコンプレックスとか、
損したくないとか依存とか神頼みとか、
人間の感情ってものが人生を作っていくのが
よくわかるのでした。

ま、当時は下手を打てば即刻死なわけですから、
常に思考して運を読んでアクションした結果、
親殺し、子殺しなんてのも日常茶飯だったようで、
あまり見たくない世界ではあったのですが、
人間、究極な状態であればけっこうなんでもするんだ
ということを改めて感じたりもしました。

で、「どんな人物もその役割を終えたとたんに
死を迎え、次の役割を担う人物が出てくるのが歴史」

というようなことが書いてあって、
まさにこれは「諸行無常」ということなんですが、

僕が一番感じたのは、やはりトップになる人というのは、
自分にできることを信じてやり抜いて、
誰かを幸せにした人
なんだということでした。
その後、自分の欲が出てしまうと
とたんに誰かに取って代わられるという。
清盛とか頼朝とか、これまでは我欲のかたまりと
思ってましたが、実はけっこう違ってました。

でもトップに立つまでにいろいろ痛いことを
してて、いざ地位を得ると我に返って
罪悪感を感じてしまったのではないかと。
やっぱり親と子っていうのは
不思議な縁で結ばれていて、
ないがしろにすると良心が痛むのは
今も昔も変わらないのだと(笑)


罪悪感を持っていると自分を大事にできないし、
人を大事にできないの
も同じで、
人を大事にできなてないと自覚してしまうと、
次のヒーローに消されてしまうほど
力を失ってしまったのではないかと思ったのです。

当時心理カウンセラーがいたらねぇ…





心屋認定講師を目指す35期マスターコース受講中
日本メンタルヘルス協会基礎カウンセラー