岸信介 五字書:色紙書 額装 | 野崎淳之介 『玉石混淆 美術館』 blogsite

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玉石混淆=良いものもそうでないもののごちゃまぜになっている様。



岸信介(きしのぶすけ Nobusuke Kishi
明治26年—昭和62年

昭和時代に活躍した日本の政治家です。
初代・自由民主党幹事長、外務大臣などを歴任。
第56・57代 内閣総理大臣。

政界に絶大なる影響力を持ち「昭和の妖怪」などと呼ばれていました。

第63代内閣総理大臣の佐藤栄作は実弟、
第45・48・49・50・51代内閣総理大臣の吉田茂とは親戚関係、
そして現在の自由民主党総裁、安倍晋三内閣総理大臣は孫にあたります。

60年安保闘争の際、新日米安保条約批准を強行し批判を浴びます。
このとき、安保闘争に参加していない国民を
「国会周辺は騒がしいが銀座や後楽園球場はいつも通りである。私には“声なき声”が聞こえる」
とサイレント・マジョリティになぞらえて表現しています。
しかし、その後まもなく岸内閣は総辞職することとなってしまいます。

そんな元内閣総理大臣・岸信介が色紙に書いた書の作品。

これは「大屋喜久子夫人」宛てに書かれた色紙です。
 



落款部分です。
独特の書体で「信介」と記されています。
 

 

 

 

 

 

 



左側は他の岸信介作品から参考資料として抜粋しています。
署名・落款印ともに合致するものです。

本当に今も昔も政治家の先生には「能書家」が多いです。
岸信介も多くの書の作品を残しています。

岸信介は、当時のアメリカ大統領・アイゼンハワーとは懇意だったといい、
また「悪運が強くないと政治家はダメ、運が7割」という言葉を残しています。