お早う御座います!

無事に種子島に戻っております。

五味、鮮やかなる食材の宝庫、北陸は石川県から始まった今回のツアーもまた心が温かくなる現場ばかりでした。

ともすれば寂しさに心が支配されがちな出稼ぎの旅ですが、終始愉快な心持ちで参勤出来きました。

それは偏に各地の友人達のお陰様と、感謝の念が絶えません。

本当にありがとう。


それから、長崎県は佐世保から唐突に合流したレイコママ(母です。)

キャンピングカーで佐世保〜鹿児島までの5日間を共に過ごしたのですが、枕を並べて眠るなんて十数年振りだなぁと幼い日の事を思い出しました。

各現場で眼光鋭く僕のライブを凝視する母。
やりづらいやら気恥ずかしいやらでかなりオロオロしましたよ。

そんな親子をニコニコと見守ってケアして下さった九州勢に大感謝です。

母と過ごす貴重な時間を経て、フェリーで今度は子供達と歩さんの待つ種子島にレッツゴー!!!


したかったのですが、問題発生。。。



フェリーの予約取れないじゃんよ。。



何故???



何故???

帰れないじゃんよ。。。帰らないと子供達の学芸発表会行けなくて大変困るんですが。。


取れない原因はロケット打ち上げがあるからでした。


ジーザス!!!


9日の船駄目、10日の船駄目、その翌日もその翌日もロケットの為駄目。

最速で13日とか言ってんじゃん。。


鹿児島からもう目と鼻の先なのに。。口惜しや。

呆然と立ち尽くす私。


仕方が無いから鹿児島で釣りでもして過ごそうと覚悟を決めました。


が、その前に裏技思い付く。


旅客船駄目だけど、貨物行けんじゃない??


適宜の海運会社に電話しまくる。

で、出ましたキャンセル。


電話口のご婦人の声が神の声に聴こえた瞬間でした。


大量のコンテナの中にキャンピングカーは収納されて大海原をどんぶらこ。


船は白波を切って種子島は西之表港に入ります。

いつもの釣り場が船窓から見える。
その釣り場にいつも居るおっちゃんの見覚えのある上着を視認して帰って来たなぁと表情が緩む。


船が接岸する。


岸から「お父さん〜!!」と声が聞こえる。


カヤとウタマルが小さな両腕をいっぱいに振って僕を呼んでくれている。

嬉しくて涙が出た。


各地でお土産を買い求めて来たが、旅人の無事の帰宅ほど尊いお土産は無いだろう。


尊いお土産である僕は船のタラップを降りて皆の賛辞を浴びる。

筈なのだが、
ウタマルが開口一番

「ねえ!お父さんっ!!!ウタのお土産はっ!?」


、、、、


海に投げ込んでオナガメジナの餌にしてやろうかと思いました。


無事の帰島を感謝して神棚に手を合わせる。


それから、僕の帰島の障壁となり得た件のロケット打ち上げを見に行く。


今回の打ち上げは夜の発射。


夜の打ち上げは最高だと島の友人達に聞いて居たのだが実際目の当たりにして驚愕した。


とんでもないもの見ました。


微風が吹いている満点の星空。
広大な森林に囲まれた美しい射場に白い機体(コウノトリ何号かは失念)が浮かび上がっている。


突如としてオレンジの炎を吹き上げるそれ。


闇はその猛烈な光彩に切り裂かれて夜は一時その支配権を昼に明け渡す事になる。


夜なのに朝見たい〜!!
興奮したカヤが肩車した僕の頭上で叫ぶ。

隣のお婆ちゃんは手を合わせて拝んじゃってる。
いやいやその気持ちは判る。


凄まじい衝撃波が向こうからこちらに向かって来る。音が見える感じ。野外フェスに並べられるどんなデカいスピーカーでもこの音は出せないだろう。

光玉となったロケットが星空に吸い込まれて行く。

光はやがて星々と同化して見分けが付かなくなった。


息をするのを忘れていた。


打ち上げは大成功。


人間ってすげ〜なぁと思った。


この島のお隣の世界遺産。屋久島は自然の作り出した脅威の造形物。最高に凄い。

然し乍ら、人智を結集させた種子島のロケットもまた神々しい。

我々人間という名の猿はついに宇宙をも身近なものにし始めている。

自分が打ち上げたわけでは全然無いけれど何か誇らしい気持ちになるのであった。


空を見上げた後は海に潜る。

今日の海は僕に石垣鯛を下さいました。

おかえりと言ってくれる家族と島の友人達とささやかな宴を開きたいと思います。


種子島。

ただいま。