「指は第二の脳」…ほとんどの人が知らない、指の意外な効能
✔この記事の内容 「指は第二の脳」と言われる理由 効能1 安定した姿勢をつくるのは、中指 効能2 人差し指、中指、薬指の意識で、外国語の発音がよくなる!?「指は第二の脳」と言われる理由よく「指は第二の脳だ」と聞きます。だから、楽器をやると頭がよくなるよ、とか、指の体操をするとボケないと言われると、なんとなくそんな気がしますよね。私は長い出張を終えて帰宅し、料理をしたりお皿を洗うと、「あ~、手先指先を使うのは、気持ちいいな!」と全身が活性化することを実感しますし、スマホでの入力が続いたあと、PCのキーボードで、5本指をつかってすばやく入力すると、気が流れるというか血流がよくなるようなのびのびした感じがします。岐阜の、認知症や在宅医療を専門とする医学博士である長谷川嘉哉先生は、ご自身のブログで、こんな風に説明していらっしゃいます。5本指と手のひらはとてもすぐれた器官です。その表面積は、全身の表面積の10分の1程度にすぎませんが、運動野、感覚野を含め、大脳の領域の約3分の1が指と手をコントロールするためにつかわれています。かんたんに言うと、脳は指先に多くの「指令」を出しているわけです。つまり、指を動かせば、脳のなかの広い領域を刺激することができるわけです。指先をよく動かすことで、脳はその情報をキャッチしようと刺激され、活性化される。これこそが、医師たちの間で、「指は第二の脳である」と言われる所以なのです。引用:「指は第二の脳である」と言われるワケ先生には、『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』というご著書もあります。親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!効能1 安定した姿勢をつくるのは、中指姿勢を、その時できる最高の美しさに整えるには、中指を意識することをおススメします。ビジネスパーソンを指導していて、姿勢が気になることがよくあります。新人なら、ビジネスマナー研修の中で、かならず基本姿勢や3種類のお辞儀、名刺交換のロールプレイがあります。おそらく私どもは、日本中のどの教育会社よりも詳しく動作を分断し、プロセスを記載し、その場で筋トレまでして指導していますが、よくない姿勢が身についてしまっている大多数の方は、まず基本姿勢がきちんととれません。また、部長クラス、経営層の皆さんのプレゼンテーションの指導や、大企業の社長、会長が、プレスリリースや不祥事でテレビカメラの前に出るときのパフォーマンスコンサルティングを行うときも、数日かけてご指導するものの、やはり姿勢はアドバイスと練習だけでは、すぐに大きく変化することはありません。ところで皆さんは、ダンスを踊りますか?たとえば、ヒップホップ。独特の軽い前傾姿勢で踊ることがあります。このとき、指を見ていると、人差し指に意識がいっていて、この指が先導するかのように体を動かしています。一方、ジャズダンスはいかがでしょうか。ジャズダンサーはよく、「背中が顔!」「意識の7割は背中!」といい、背中で踊りますが、このとき指は、薬指に意識を置きます。私も、研究のために数か月、ジャズダンスを体験したことがありますが、薬指のツメに小さなシールを貼ったり、そこだけマニキュアをして、いつも意識が薬指に行くようにと指導されました。そして、ハワイのフラダンスや、インドのバラタナティアムなどと言われる古代からの踊り、またベリーダンスと総称される中東各地の土着の踊りは、中指を意識して素足で踊ります。中指を意識すると、体の中心に意識が集まり、体幹が安定しますので、ムダな力をつかわなくても全身が整い、理想的な状態になります。これらの踊りは、素足であることも相まって、身体能力を高めたり、心身をケアするのに大変効果があるのです。これらの経験、知見から、ビジネスパーソンに安定した正しい姿勢をとっていただくときに、細かなポイントを具体的にお伝えしたうえで、中指に意識を持っていただくようにすると、すっと姿勢が整うことがよくあります。なんだか中指と体の中心である丹田(たんでん)は、繋がっているのが目に見えるようです。なかなか科学的に説明しにくい部分なので、私の踊りの研究や、たくさんのビジネスパーソンを指導してきた経験を書いてみました。これは面白そう!と思ったら、楽しんでやってみてください。人差し指、中指、薬指の意識で、外国語の発音がよくなる!?人差し指を意識するとイタリア語、中指を意識すると英語、薬指を意識するとフランス語や中国語の発音がよくなります。とくに日本人が苦手な「R」がそれっぽく発音できます!イタリア語の「R」は、よく巻き舌と言いますが、イタリア語では舌さきをふるわせて音を出します。「ローマ」「フェラーリ」など、この方法で「R」を発音しないと、なかなかそれっぽく聞こえません。落語に出てくる江戸っ子のべらんめい調の「てめーら!」の「ら」や、「とろろ昆布」の「ろろ」も、ちょっと似ています。これらは、人差し指がうまく意識できると、舌がつっぱらずに、滑らかに発音できることがあります。英語の「R」は、舌の真ん中あたりを上げ、舌さきは力を抜いてどこにも接しないようにします。フランス語や中国語では、舌の根元を強く緊張させ、かなり力強く発音します。日本語にはない舌の使い方なので、コツをつかむまではどうしていいかわからないのですが、薬指を意識すると舌の根元の部分に力が入りやすくなり、何度かに一度は、気持ちよく発音することができると思います。実はこれ、このようなことを20年近く研究している団体があり、私も一時期、一緒に研究していたことがありました。そこではもっとたくさんの言語について、指との関係を調査していましたが、私にはまったくわからない言語だったので、自分自身では検証できないまま、今はその団体も解散してしまったようです。その後、ダンスの観察、研究から、指と体の関係を知ることになり、それが舌にも同じことが起こっているのではないか、という仮説に至っています。 これを初めてやってみて、一度ですぐに強く実感する方は少ないのですが、その場でなんどかやっているうちに、かすかに感じ出す方はけっこういらっしゃいます。その後も覚えていて、ときどきやってみていると、そのうち眠っていた神経回路が繋がるのか、だんだんと感じるようになります。そのようなことを見るにつけ、人は面白いなぁ、いろいろな可能性があるのに眠っているだけなんだろうなと思うのです。