10歳シリーズ!!
なかなか手に入らないのですが、まさかのまさか図書館で借りられました
1988年!お宝![]()
小学生の頃、このシリーズが大好きで読んでいたのですが…
そういう本を大人になってから読んでみると、当時とはまた全然違う感覚で読めて面白かったりします。
10歳の主人公と中学生の兄を日本に置いて、チェロ奏者のママは音大の研究生としてオーストリアへ行ってしまい、子供達は母方の祖母と3人で暮らしているという設定。(パパは主人公が小さい時に他界している)
近所のオバサン達(悪役設定)からは「子供を置いてヨーロッパなんて優雅でうらやましい」などと言われる場面もありますが。
まあそうだよね。優雅すぎる。
私も12歳の子供がいますが、何ヵ月も遠く離れて暮らすなんて考えられない。
おばあちゃんに頼りすぎ。
子育てしなさすぎ。
しかもママってば、研究室の仕事と称して音楽の都観光をかなり満喫している…大学へ提出するレポートも書かないといけないから忙しいみたいなことをエアメールに書いているけど、研究生なんだからレポート出すくらい当たり前でしょ![]()
子供達は自分の寂しさに蓋をしてママを応援するスタイルみたいだけど、不憫でならない。
10歳の子供なんかあと数年で成人してどこかへ行ってしまうかもしれないんだし、この時期に自分の夢を優先する必要無いかなあ。
私も悪役のオバサン達と完全に同類です、はい。
でもこの本はもちろんそういう話ではなく。
子供達は子供達なりに、両親のいない生活で成長していて。
親と離れて暮らすのも大切な経験なのかなとも感じました。
というか今の時代だと、エアメールではなくてリアルタイムでビデオ通話とかできるから、離れて暮らすのもハードル下がるかも⁉︎
そして本の中に登場する「チロリアンテープ」って何だろうとときめいたような記憶…
最後におまけで漫画仕立てのエピローグみたいなのがついていて、それもかわいかったな。

