病院からの電話で覚悟を決めて、
おばーに連絡する。
おばー、おじーのこといつもギャーギャー
怒ってたけど、全て愛情の裏返しなの、
家族全員知ってる。
糖尿なのに、自己管理出来ないおじーが
心配で心配で、つい口うるさくなってた。
それだけ、おじーのこと見てる証拠。
そんな大事なダンナが、とうとう今際の際。
これ、私も電話口で感情が高まって、おばーにちゃんと伝えられるかどうか…。
「おじー、やばいって。すぐ病院向かって。」
長女の私が、動揺してたら他の家族も混乱する。
LINEにしとこ。
「了解。」
良かった。
すぐ既読ついた。
他の家族にも、連絡とって病院に向かう。
先についたおばーは、一人で病室入ることができず、待合室で立ってた。
二人でおじーの病室に入る。
想像はしてたけど、
人工呼吸器挿管して、経鼻栄養、点滴、サチュレーション…。
自動でエアー入るベッド。
機械に囲まれたおじー…
こんなに重篤だったか。
おじーにやっと触れられた。
大丈夫、あったかい。
「おじー、なにやっとんの!?」
「おじー、わかる?」
「おじー!」
うつろな目で何となくうなづくおじー。
ずーっと鳴り響くモニターの警告音。
あんまり良くない数値が表示されてる。
しばらくすると、他の家族も到着した。
「おじー、孫たち来たよ。」
おじーの口が動いた。
何か喋ってんだね。
また、鳴り響くモニターの警告音。
え?
詳しくはよくわからないけど、
90前後をうろちょろしてた数値が、いきなり
99%。
へ?
警告音に飛んできたナースさんも、モニターみながら
え?
「お父さん、みんなに会えたら元気になっちゃいましたね笑」
この空気読まない感じ
やっぱ安定のおじー。
…………
乾燥肌の私が何年も使ってる。