読了ロシアの文豪トルストイの中編、”クロイツェル・ソナタ”と”悪魔”、読み終わりました。愛と性をテーマとしており、前者は相性の悪い夫婦に横たわる超え難い溝を、後者は真面目で前向きな青年を襲う名状し難い性欲を扱っています。最後はどちらも悲劇に終わり、身につまされるお話でした。2篇と解説を合わせて215p.という薄手の文庫ですが、昭和61年の第21刷だけに、細かい字でびっしり昨今の大きめ活字やライトノベルに慣れていたので、なかなか手強いものがありました。