エリザベス女王杯でヴィルシーナが負けた理由が、いろんなところで語られてる…のかな?
ミスリードばかりのマスコミや一般の競馬ファンが、さまざまな「思い込み」や「決めつけ」を語ると思われる。
それが競馬のライフワークだし、勝手に能書きを垂れるのは自由。
オレがこれから書くことが正解だとは思わないけど、馬券が当たらない方のヒントになることは間違いないんで、興味のある方はこれも能書きと思いながら読んでください。
以前も書いた覚えがあるけど、むかしアメブロの某競馬ぐるっぽに『あなたにとっての最強馬は?』というスレッドがあり、オレは「テイエムオペラオー」と書き込んだ。
それに対し「レベルが低い時代だから価値がない」と意見してきた奴がいた。
オレは基本的に競馬ヲタと絡むつもりはないからシカトしたけど、本音を言えば「オマエ競馬知ってんの?」と返したかった。
たしかに「レベルが低い」かもしれない。
でも「価値がない」というのは断じて違う!
2000年の年間無敗もさることながら、それがすべて1番人気での勝利であることに価値がないはずがない。
そもそも競馬というものは、なにも一緒に走る馬だけが敵ではない。
馬に跨がっている騎手、馬を仕上げる調教師、馬を所有する馬主は、ファンが考えている以上に人気を気にしている。
パドックで周回しながらオッズ板をチラチラ見ている馬引きや騎手を目にしたことがある方も多いと思う。
これは余談として、ある専門紙記者から実際に聞いた話…
有力馬を管理する某厩舎関係者から「新聞に印を打たないでくれ」と懇願されたことがあるらしい。
言うまでもなく、人気になってマークされる立場を嫌ってのもの。
オレはこの専門紙を南関東でのみ使ってるけど、たしかに印スッコ抜けの馬が圧勝することが多々ある…
そんな馬は、印スッコ抜けなのに1番人気だったりする。
この専門紙が無印でも、他紙が重い印を打ってるが故の人気で、それじゃ意味ねぇじゃんというオチなんだけど、こういう対応で、その後の人間関係が築かれるのが競馬サークルという狭い社会。
あと、そこまで根回ししないにしても、わざと弱気コメントを出す、いわゆる「引っ張り」は普通に使われている陽動作戦。
どちらもいつも同じ専門紙を使っていれば見抜けるし、印を参考にしないオレにはあまり影響はないけど、紙面を参考にする方は、この「引っ張り」に振り回されてる方も実際多いと思う。
人気馬で勝った騎手が、よく勝利インタビューで「たくさん応援していただきありがとうございます」なんて言ってるのを聞くけど、あれは騎手にとって最高に気分がいいときに出る本音の言葉。
ダービーを勝った岩田が『武豊TV』に出演したとき「次は1番人気で勝ちたい」と言った。
また「ダービー4勝すべて人気馬で勝っているユタカさんはスゴい」とも言っていた。
それだけ1番人気で勝つのは難しいということ。
人気薄で勝つのもG1なら嬉しいに決まってるけど、それが人気馬でG1を勝ったとなれば、喜び倍増であり、騎手としてのステータスであり、関係者の評価が上がるのが競馬なんです。
「世代別のレベル」というのはもちろんある。
今年のヴィルシーナだって、ジェンティルドンナがいなければ三冠馬。
ヴィルシーナが弱いとは思わないし頑張ったと思う。
でも2着は2着であり勝っていない。
勝っていない馬をいきなり1倍台の人気に押し上げたファンは馬券的に甘いし、押し上げられた時点でヴィルシーナの勝ち目は遠のいた。
断然の1番人気にとって、敵はほかの15頭ではなくオッズだから。
テイエムオペラオーに乗りつづけた和田は確実に腕を上げた。
当時ライバルだったナリタトップロードの主戦渡辺は降ろされた。
この経験値が、いまの和田と渡辺の地位にはっきりと出ている。
負けられない立場で負けなかったんだから成長するのは当たり前だ。
レベルがどうの、血統がどうの、それで馬券が当たるなら、そこを極めればいい。
ただ上っ面だけで「思い込み・決めつけ」を論ずるよりも「競馬の本質」を知ることのほうが、勝ち組への近道であることは間違いない。