2008年のスプリンターズステークス。
新人賞を受賞した程の騎手だった上村洋行。
しかし突然の眼の病、黄斑上膜ぶどう膜炎で4回も手術を受け、成績は不振を極め年間1桁しか勝てなくなる。
騎手を辞める事も考えるように。
騎乗依頼も少なくなり、引退を考える日々。
そんな苦しい時に手を差し伸べたのが橋口弘次郎調教師だった。日々の調教を手伝うようになり、少しずつ騎乗機会も与えられるようになる。
そんな中で依頼された一頭の馬が、スリープレスナイトだった。サマースプリントを連勝し、スプリンターズステークスにも騎乗させて貰える事に。
奇しくもレースの行われた10月5日は橋口調教師の63歳の誕生日だったのだ。上村騎手はその日にG1勝利のプレゼントを送ったのだ。G1挑戦40回目に漸く掴んだG1初制覇だったのだ。
レース後に2人で抱き合って号泣していたのを、観客も記者達も貰い泣きしていた。
競馬には時としてドラマを超えたドラマがあるのだ。
今週末のスプリンターズステークス。
新人賞を受賞したあの男の感動のG1初制覇が観たい。

