小規模多機能型居宅介護とは、ショートステイを含む介護サービスを行っている施設だ。ショートステイ以外に通所と訪問に対応しており、利用者とその家族の幅広い要望に対応できることを強みとしている。
ショートステイでは基本的に利用を希望する日時を予約する必要がある。そのため、予約が取れなければ他の日程を検討し直さなければならない。
その点、小規模多機能型居宅介護では、通所サービスを利用したあとにそのまま宿泊サービスを組み合わせて利用することができる。柔軟性の高さは、小規模多機能型居宅介護の利点だといえる。
介護士の主な勤務地である介護施設は、様々な施設形態に分かれている。いくつかある施設形態の中でも、需要が増加傾向にあるのがショートステイだ。
ショートステイとは、文字通り利用者が一時的に入所して食事などの日常生活に必要なサービスを受ける施設のことを言う。介護士としてショートステイで勤務をする大きなメリットは、肉体的負担を軽減できることだ。
施設によって若干の違いはあるが、利用者の数が平均数十名程度と限定されているため、介護士1人当たりの負担が軽減される。また、利用者の大半が在宅介護でも問題なく生活が送れる身体状況なので、体に触れて行う介護の頻度もそれほど多くない。
介護士の仕事で最もハードなことは、利用者の身体介助だ。そのため、おむつ交換や入浴介助、食事や移乗のサポートなどが頻繁にあると、女性介護士や中高年の介護士は身体的に大きな負担を感じるが、普段は在宅で過ごせるくらいの要介護度の利用者のケアなら、それほど苦にはならないだろう。
これらのことから、体力にあまり自信がない人でも無理をすることなく仕事が続けられる。仕事は日勤と夜勤のシフト勤務が基本となるため、別途手当などで高収入を得られるのもメリットの一つだ。
このように、仕事におけるメリットはたくさんある反面、気を付けなくてはいけない点もある。ショートステイは原則連続での使用が最長で30日までと規定が設けられているため、利用者と触れ合う時間が限定されてしまうケースも少なくない。
ショートステイでは、時間を掛けて距離を縮めながら利用者を理解していく作業が難しい傾向にある。そのため、短期間で状況を把握できる分析力と対応力を身に付けることが必要となる。
一人ひとりとじっくりと向き合って長く付き合っていきたいと考える人にとって、この点がデメリットになってしまうこともあるので注意が必要だ。ショートステイで働く上での心構えなら、こちらのサイトからもためになる情報を集められるだろう。
