うちには猫がいます。
名前はこーちゃん。もう10歳くらいかなぁ~。ちなみに♂です。
ペットを飼っている人ならわかると思うけど動物の匂いって結構 服や物に
つくものです。むろん僕の服やカバンにもつきます。
人一倍気にしーな僕はファブリースは必需品です。
それでも匂いはするもので、また飼い主は結構わからないものです。
今朝の事です。
うちは5階建てマンションの5階なのでエレベータで下におりました。
途中4階でエレベータは止まり、親子3人が乗ってきました。
30代前半のパパとママ、5歳くらいの女の子です。
エレベータの中は僕をいれて4人です。
しばし沈黙・・・
女の子が僕をじーっと見つめていました。
子供はかわいいものです。天使です。
僕は視線に気づき、ニコッとほほ笑みました。(大人な態度です
)
すると女の子は微笑み返さず、一言いいました。
「ママ~。なんか猫くさい」
しばし沈黙・・・
完全に犯人は僕です。無償に恥ずかしくなりました。
続く沈黙・・・
僕はママのフォローを待っていました。
ママは返答に困ってごまかし笑顔を振りまいていました。
パパはまだ眠いのかこちらの事にはかまわずそっぽを向いていました。
子供は残酷です。
「ママ~。なんで猫くさいの?このにおいキラーーーい!」
ぽにょが言い放つ「宗助、スキーーー!」ぐらい無邪気に大声で言いました。
そして沈黙・・・
ママ、助けてください。この娘さんに教えてあげてください。
世の中には言わないやさしさがあるという事を。
ただ黙っている僕を畳み込む様に女の子はエスカレートしていきます。
「ネッコくっさい! ネッコくっさい! ネッコくっさい!」
完全にここはホームなのにアウェイです。
しかし、ここで沈黙を守っていたママが僕を助ける一言を放ちました。
予想外のママの返答でしたが、この一言で僕は救われました。
女神って本当にいるんですね。母は強しです。
ママは騒ぐ娘にやさしく話しました。
「くさいのはパパよ」と。
「俺ーーーーーーー?」と振り向くパパ。(声は出していないけど)
女の子はすぐさま攻撃をパパに向け、
「パッパくっさい! パッパくっさい! パッパくっさい!」
パパはママを見て、そして僕を見て状況を把握して言いました。
「・・・パパくさくてごめんね~」
胸の奥からなにか熱いものがこみ上げてきました。
涙で曇ってパパが見れません・・・
ここで1階につき扉が開きました。おじぎをして先に出ていく親子。
女の子はまだパパくさいソングを唄っています。
僕は深くおじぎをしました。見えなくなるまで頭を下げていました。(うそ)
でも、そんなにくさいかなぁ~?
