娘の父親についてはまだ振り返ることは出来ないけれど、婚約者のことは大分落ち着いて最近考えられるようになってきた。
過去を振り返ると、今の自分、母のことと自然と向き合うことになり、娘自身のことを考える時にわたしのようには生きてほしくないと強く思う。
わたしは人の愛し方や世の中の大切なことをまったく教えてもらえずに生きてきたから。
「18になればあなたは家から出てね。」と母に言われ続けていた。
18でマンションも一人で探し。
お金だけはもらえていたので困ったこともないし、世の中の大学生はみんなこんなものだと思っていた。
18から私は家に戻ったことがなかった。
18を過ぎて一人で暮らしはじめても一度も親兄弟から連絡もなかった。
周りがお正月やお盆は帰省するというのもびっくりした。
わたしはずっと一人だった。
父が大腸癌の末期と連絡があったのも、手術に時間がかかり過ぎるからお兄ちゃんのごはん作ってあげられないから代わりに立合ってほしいから病院に行ってほしいとの連絡。
呆れた。
父の一大事を知らせてくれないばかりか、兄の晩ご飯の方が大切な感覚が分からない。
私は娘を生むまで、普通の感覚が分からないまま大きくなっている。
それは母のそのような性格も大きく関係しているように思う。
人を好きになるとかもよく分からないし。
物が欲しいという感覚もよく分からないし。
結婚したいとかも正直思ったことがない。
子どもが可愛いとか、欲しいとかも一度も思ったことがない。
こんな私が変われたのはやはり娘のおかげだと思う。
娘が生まれた時に、わたしも生まれた。
本当に。
妊娠中、赤ちゃんって可愛いのかな?ってずっと疑問だったのが嘘みたいに、娘がオギャーって出てきた瞬間から何かが私から剥がれたみたいな感覚だった。
周りはみんな家族が来ていたりしている中私は一人で出産し、一人で退院した。
でもその間、ずっと幸せだったし、今に至るまでずっと幸せだ。
色んな感情が分かるようになったから。
やっと人間としての喜びが分かってきたから。
過去を少しずつ振り返る。