さて、マジメで暗い話ばかりをしていても面白みに欠けると思うので、楽しい、文化の違い話でもしませう。
こういう記事はIncredible Indiaってテーマに分類するのでそっちの方だけ見たい方はこのテーマからどーぞ^^

さて、「インド」と言われてどんなイメージが沸くか。
カレー、ターバン、タージマハル、IT、ヒンドゥー教、ガンジー、カースト制度…..etc

色々イメージはあると思うが、これを忘れてはならない。

徒然なるままに@India


徒然なるままに@India


「牛」

よくもまぁ堂々と道路で過ごしてられるもんだ。
インドは野良犬がとっても多いけれど、それと同じか、それより多く見かけるのが牛。

どれぐらいたくさん居るかって、100m歩いてたら5匹以上はどんな場所でも遭遇するぐらい多い。
大したことない数字に見えるかも知れないが、想像してみてほしい。中央分離帯で堂々と休んでいる牛の姿を。しかもその光景を何度も見るのである。
牛が邪魔で渋滞が起きる事も多々ある。


インド見かける動物は牛だけではない。

徒然なるままに@India

ラクダ!!!
荷物運搬用の動物だね。

徒然なるままに@India

山羊!
バイクは食べられません。


町の交通局の事務所内には鳩が

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そして田舎の砂利道では

徒然なるままに@India

クジャクだ!!!!
この時に、初めてクジャクが飛んでる所を見た。
他にも豚を見かける事が結構あるし、デリーの方に行くと猿が居るらしいって話も聞く。


ちなみに家の中にはこんなのが

徒然なるままに@India


ちかくで見ると結構きもちわるい


もはや人の治める国ではない。
小さいものから大きいものまで、動物園みたい。






あ、そーいやこの前家の外で犬が豚を追いかけてハンティングしてるの見たわ。
あの豚どーなったかな。


今までにいくつかの村、地域を訪れる事が出来、そこで人々に何度かインタビューをする事が出来ました。
「あなたが今抱えている問題はなんですか?」

この質問に対しては全ての人が
「水が不足している」
と答えました。

徒然なるままに@India


徒然なるままに@India

乾ききった農業用地。本当に何もない。

乾季の今が、農業従事者にとっては修羅場と言えるでしょう。
雨が降らないので農業用水は井戸か用水路から引いてくるしかないのですが、家の近くにこれらの設備が無い場合は本当に大変です。
そんなインドの農家は乾季の間にどのようにして食いつないでいるか。



パターン1 少ない水で頑張って農業をする。
話を伺ったあるお宅は、灌漑用水を井戸から畑に引く設備を持っていたので最低限の農業は可能なようでした。
しかしホースがそれ程長くない為、井戸の近くにある畑にしか水をまけない。
だから収穫量も当然少ない、という訳です。
また、灌漑用水が整備されていない地域では頭の上に水の入った重い壺を乗せて家まで持って帰り、それを使うという人も多いみたいです。

パターン2 町の建設現場等に派遣され、そこで肉体労働をして稼ぐ
ある男性のケースはこれでした。
乾季では農業をしても1日50ルピーが限度。
しかし肉体労働をすれば 1日120ルピーが手に入ります。
必然、肉体労働に皆流れる訳です。
日雇いの派遣みたいな、日本で度々取り上げられている非正規雇用労働ですね。
今はインドが発展している最中だから十数年はこのやり方が通用するかもですが

パターン3 畜産業で稼ぐ
とある山中の人々は1人あたり約100匹の牛を所有しており、牛乳を朝と夕方に搾って出荷する事でお金を得て、そのお金で生活を営んでいるという事でした。

今まで見てきた村では上記3パターンが見られました。
しかしどのパターンを見ても、乾季に収入が大きく減り、経済的に不自由している事は間違いなさそうです。


この人たちに、自分は一体何が出来るのか….
正直言って、何もない。
というか、そもそも自分が今までやってきたインタビューだってNGOの人が通訳してやってくれてた訳で、しかも僕が持ってくるような質問なんてNGOの職員の人でも答えられるような、普通の質問。
現地語であるグジャラート語が使えない。そもそも村の人たちとコミュニケーションが取れない。
この状況を伝えて、インドで誰かに設備投資的な協力を求める事も出来ない。
お金の寄付をする事は、短期的な解決にはなっても根本的な解決には成り得ない。

AIESECの途上国における開発系研修参加者が全て悩む事
「自分には何か出来るのかな」
実際は何も出来ない。

一人では、ね。
協力者が居たら、きっと何かが出来ると思うわけです。
水不足解消に関しては僕には何もできないけれども、その他の面で色々やってみよう。
やっぱり、自分はゴミ問題がとっても気になるんだよね。

とりあえず今は、地方自治体の役職に就いている人と話をしてみる事が何かきっかけになるんじゃないかと思ってマス。
村の人達と関われる時間はもう殆ど無いけども、何か一つ、自分が来た事でプラスになれたら良いな、って思う。

あなたが僕だったら、何をしますか?


それでは!
ナマステ!
インターネットがあまり自由に使える環境に居ないので、連続の記事投稿です^^


実はここに来てから2週間弱経っているのですがまだ本格的にインターンシップが始まっていない気がしてなりません。研修内容の根幹である「村に訪れる」事がそもそも全然出来てないからです。

ホームステイをしているGodraから村へ行くにはどうしても車やバイクを使わざるを得ず、その為にはNGOの方に連れて行ってもらわなければならないので、都合がつかなかったりする場合はその日一日を家の中で過ごすしかないのです。
(マニュアル車の免許は持っているので運転しようと思えば出来ますが、インドの暴走車を相手に初心運転者が立ち向かうのは不可能…)

さらに、僕のほかにもう一人研修生が来る予定だったのですが、なぜか彼女は3月15日までビザが取れない様で…僕が居る間に会うことは無いかもしれません。



そんな中、ようやく昨日に2回目の村訪問が出来ました。ただ村の様子を見る事が出来たのは良かったのですが、NGOが始める新しいプロジェクトを村人に説明するのに同行しただけで終わってしまいました。(しかも現地語であるグジャラート語を喋っているので何を言っているかさっぱり)

僕が必要としている「村人たちとのコミュニケーションを通じたリサーチ」が出来なかったのです。

なぜコミュニケーションを通じたリサーチが必要なのか、というのは僕がフォーカスしているポイントと深く関係が有ります。

僕がインドに来てからフォーカスしている社会問題、それは「ゴミ」です。

徒然なるままに@India

この写真は踏切前の道路脇で撮ったもの


インドの街にはとにかくゴミがたくさん落ちています。
何故か、と言えばもちろん人々がポイ捨てしているからなのですが、それ以前にそれが悪いことだと思っておらず、むしろ当たり前のように行われてきた習慣である事には驚かされました。
人々は、本当にそれを当然の事としているのです。


昔のインド人の様な生活スタイルであれば生活の中でゴミを捨てても、そのゴミは土に還ったかもしれません。
しかし、急激な経済発展と大量消費文化の普及、プラスチック容器・包装を大量に使う現代においてこの慣習は改めなければなりません。

「土に還らなくても良いじゃないか、放っておいても何も害はないし」
と言う人もいるかもしれませんがそれは違います。

土に還らないゴミをそのまま放置すると土壌・水質の汚染につながり、僕たち自身を苦しめる事になるからです。





徒然なるままに@India

そして、農村でも同じように (もちろん程度は町に比べたらましですが) ゴミが捨てられているのは僕にとってはショックでした。

今はまだ、インドは乾季なのでそういった現状に出くわすことは有りません。しかしこれが雨季・モンスーン季に入ったら街や河がどうなるか、想像出来ると思います。

村に住む人たちは自分たちの農作物の生産に生活のほぼ全てを頼っています。
そんな彼らが、土壌・水質汚染の影響で作物の生産量が減少した時に一番被害を受ける事になるのです。
町の人と同じ様にゴミをポイ捨てしたら、村人の場合は命取りになる場合が有るのです

この現状を見て、村民に対して環境教育のセッションが、僕が出来る事の一つなのではないかと考えました。
その為には、彼らとのコミュニケーションを通じた生活の調査が必須です。

もっと明確に自分の要求をNGOの方に伝え、
「明日からもっと実りの多い訪問にしよう」
と思ったのですが….その「明日」である今日はシヴァ神を祭る日である祝日だそうで、仕事が出来ません。
今僕に出来る事は次に何をするかという案を練る事と、ヒンドゥー語を少しずつ覚える事ぐらい。

ただ、明日には近くの村に行く事が出来るみたいで少し安心。
今度はSelf Help Group(村人による、外部からの指導者が居る自治組織)の実態にフォーカスを当てる事が出来そう。


それでは!