「って言うんだ」


森田さんの話をするとき、少し誇らしげにそして隠しきれない好意を感じる



「准君は、森田さんと同じ意見だったの?」


「…んっと…独占したいってこと?」


私の意見を伺うような上目遣い


それをすると、澄んだ白目がますます大きくなって


動けなくなるんだよね



「うん」



「〇〇が嫌なことはしないよ」



それはつまり、私が嫌なら独占しないけど、本当は独占したいってことかな


私がどういうか、待ってる表情がまるでご主人様を待つハスキー犬みたいで


クスッ


「なぁんで、笑うんだよ」


思わず笑いが溢れて



意地悪したくなる



「准君と一緒だよ」


「まじか」


視線が私からはずれ、空を泳ぐ


ボソボソと呟く声は


聞き取れないんだけど



しきりと口元を撫で回している



「いつも独占されたいよ」



カァァァァ〜って擬音が見えそうなぐらい、真っ赤に染まった



好きな人にはひとりじめしてほしい


大好きな人には独占されたい



だから両手を彼に向かって広げ



私は私だけの居場所に抱きしめられた



終わり




書けるかわからなかったので、とりあえず…
キュンとしなくても、書けるものか…