探し出した下着を、モゾモゾとタオルケットの中で履いている



だから俺も履いてしまう



「シャワー浴びてきていいよ」



いつも通り、俺に先にシャワーをすすめてきた



「それってさ、なぁんか、〇〇にこれから俺抱かれるみたいだよな〜」



白いTシャツが真っ赤な頬を引き立てる



「優しくしてね」



「ぷはっ!准くぅ〜ん(笑)」



左頬に右手の甲をあて、オネェっぽく言ってみたら受けた



ひとしきり笑った彼女が、寝転んだ俺にかぶさるように抱きついてきた



「〇〇…返事聞いてない」



「返事?」



顔を上げた反動で、彼女の髪が一房、俺の頬をくすぐる



「いつか、俺んち来てくれる?」



好きな子が



幸せを感じてる瞬間の顔



それを見れるのは、最高だよな




「うん…いつかね。」



頷いてくれた



「あ、でもね、すんごく先でいいから。」



「?」



「だって、手土産とか真剣に考えたいし」



なんだよ、それ



いらない…というわけにもいかないのか



「なんでもいいよ」



「よくないっ!絶対気に入ってほしいもん!」



鼻は小さいのに、鼻息は荒いんだよな



「だぁいじょぉぶ」


自信満々に宣言して、起き上がりかけてた彼女の華奢な肩を抱き寄せる



「准君は大丈夫でも、私は大丈夫じゃないもん」



おとなしく俺の体に腕をまわす



「大丈夫。〇〇が選んでくれたものなら、絶対喜ぶから」



俺の彼女



俺が選んだ彼女



その彼女が選んでくれる、俺の実家への手土産