かなり涼しくなってきた朝
隣にある温もりが愛おしく感じられる季節
真夏でも彼の体温なら、愛おしいけど
ほんの少しだけ開いてる唇の奥に、白い歯がちょっとだけ見えてなんだかかわいい
こんな整った顔なのに
薄っすらどころじゃなくヒゲが生えてるのに
幼さを感じて、いつもと別の意味でキュンとなる
そんな彼のマジ寝姿
起きた時にギュってされてるのも幸せなんだけど、今みたいに少し間があるのもいいんだよね
彼を起こさずに見ていられるんだもん
まつ毛が寝息に合わせて揺れる
長いよね
緩やかなカール、それが均等に並んでいる
…触りたくなる
触れたい
彼に触れて体温を直に感じたい
でも触れたら絶対起きちゃう
だからやっぱり我慢しよう
これ以上見てたらやばいなって思い、私はベットをそっと抜け出した
朝ごはん…何がいいかな。
なんてね〜
私は朝はまったく頭が働かないから、昨夜のうちに考えて決めてたんだ
ベーコンエッグとミニトマトとレタスときゅうり
あとご飯とお味噌汁
豆腐とネギでね
ふふふ
決めてるとか言っても、ありがちな朝食
前も作ったことあるメニューだし
だけど彼となら最高の朝食
とりあえずご飯炊こう
ちょうど炊き上がる頃に起きてくれるといいな
炊飯器をセットし、お膳立て
お箸が
へへへ
二膳
ぐふっ
その〜よくさぁ、お店で売ってるでしょ
くふふ
あれだよ、あれ
いつの間にかあったの
このお箸が
彼が普通に出してきたから、何も言わなかったけど
口にするのが照れ臭い
夫婦箸
私のと彼のでは長さも違うけど、木の種類も違うんだって
これ、〇〇のね
って普通に出してきて、そのまま何事もないって感じでキッチンに戻った彼
後ろ姿
耳が真っ赤になってたんだよ