パンツだけでベットの上であぐら

 

 

そんな恰好が快君らしくて、笑ってしまう

 

 

 

「じゃじゃじゃじゃ~ん!!!」

 

 

レトロな音楽を口ずさむ

 

 

「鉛筆?じゃなくて・・・」

 

 

「メイク用ので~す!」

 

 

快君の手にはアイライナ-のようなものが握られていた

 

 

「これさぁ、舞台の時に使ったものなんだけどね。ちゃんと肌にも優しいってやつだからさ」

 

 

まるで警察ドラマで拳銃を構えるようなポ-ズで、ウインク

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

なんとなくなんだけど・・・先が読めたような気がする

 

 

ジリジリと距離を詰めてきた

 

 

「ほら~」

 

 

人差し指でクイクイっと呼ばれる

 

 

「△△~。頬こっちに出して」

 

 

やっぱり~!

 

 

「やだよ、快君。」

 

 

「えええええ~?まだなんもしてないんですけどぉ」

 

 

いや、見ればわかる

 

 

絶対そう

 

 

「私、髭なんて描かれたくないもん」

 

 

くしゃっと快君が笑った