嫌なんだね

 

 

キスをしたら・・・・・・・さっき私の口の中に・・・の味がしちゃうからだよね

 

 

ふふふふふ

 

 

自分の、ってことだもんね

 

 

「准君・・・・・・・」

 

 

じっと見つめたら覚悟を決めたかのように目が光り、一気に深く口づけられた

 

 

「んっ・・・・・・」

 

 

入り込んできた彼の舌に絡め取られる

 

 

けど

 

 

すぐに私は彼の胸に両手をつき、押しやってしまう

 

 

「ん?」

 

 

「あのね・・・・・・いじわるしてごめんね」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「うがいしてくるよ」

 

 

もう味はしないのかもしれないけど、気分的に違うかもしれないし

 

 

彼の膝の上から立ち上がろうとしたら左手を取られた

 

 

バランスを崩しそうになったところをしっかりと腰を抱えて抱きとめられる

 

 

そしてまた元の通り彼の膝の上に座り込んだ私を片腕でホ-ルドしながら

 

 

側のテ-ブルに置いてあったウ-ロン茶を口に含み、顎に指をかけられたと思ったらそのままキスをされた

 

 

「・・・んっ・・・く・・・んっ・・・・・・」

 

 

流し込まれるお茶をコクコクと飲み込む

 

 

ウ-ロン茶なのに甘い甘い味

 

 

ごくりと全部飲み干したけど、口の端から少し垂れてしまっていた

 

 

そこを彼の舌がゆっくりと味見するかのように舐める

 

 

何度かそれを繰り返された時にはわたしはもうすっかり力が抜けてしまっていた