「~~~っ。准君っ」

 

 

どこが赤いか見えないから触ってもわからないはずなのに、両頬を撫でて確かめている

 

 

「すぐ消えるぐらいだよ」

 

 

「ほんと?」

 

 

「ん」

 

 

じ~っと俺を見た後、安心したのかまた俺の首筋に顔をうずめ、両腕を首に巻きつける

 

 

ぎゅう~っとされるのは嬉しいけど・・・・・・まだ裸なんだよな

 

 

「ねぇ・・・・・准君・・・・・・どこの世界の私も・・・・・・准君が好きなんだと思う」

 

 

「それって、夢でのこと?」

 

 

「うん・・・・・・それが夢でもパラレルワ-ルドだとしても。そこにいる私はきっといつだって准君が好きなんだよ」

 

 

恥ずかしいからか俺の首筋に顔を伏せたままだけど、話すたびに唇が首に触れそうになるからソワソワしてしまう

 

 

「それでね、きっとどこの私も准君が好きで好きで・・・・・・・だけどきっと片思いなんだよ。もう絶望的な」

 

 

「そんなことない、どこの俺もみんな○○が好きにきまってる」

 

 

・・・・・・・・それって・・・・・・・

 

 

「う~ん、でもジャニ-ズアイドルだから・・・そもそも知り会えないと思うし。」

 

 

「知り会える。それで好きでつきあってる」

 

 

断言してみる

 

 

「ふふっ。じゃあそれは置いておいて。でね、どの私も准君と付き合えたらなって思ったんだけど・・・・・・・」

 

 

俺もそう思う

 

 

だけど・・・・・・まてよ・・・・・・

 

 

「そうしたらなんだかモヤモヤしちゃってね。なんでかな~って考えたんだけど・・・・・・・・ひかないで聞いてくれる?」

 

 

「ん」

 

 

○○が話すことで引いたことなんて一度もない

 

 

「・・・・・・・そのぉ・・・ね・・・・・・・嫌みたいなの。」

 

 

「何が?」

 

 

「准君がね、いたらいるだけ全部私が1人じめしたいの」

 

 

あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

それだ

 

 

「俺も・・・・・・・そう思う。」

 

 

つまりあれだ

 

 

[今ここにいる俺]が[ここにいる○○]と付き合ってるわけだけど、もしパラレルワ-ルドがあるなら[そこにいる○○]も全部[ここにいる俺]が1人じめしたいってことだ

 

 

「准君も?」

 

 

「ん」

 

 

「ハーレムってことだよ?」

 

 

「ははっ!ハーレムね。うん、いいねぇ。どこをみても○○ってことだろ」

 

 

「うん・・・・・どこを向いても准君がいるってことなの。それでその准君はみんな私を好きでいてくれてるの」

 

 

鼻息荒く話している