1月2日 AM5:37

 

 

呆然として手に取って見たスマホの画面の表示

 

 

いつもいつも起きられなくてギリギリな私が、アラ-ムも鳴らないのに起きてしまった

 

 

まだ真っ暗な部屋の中、額を触ると冷たい汗がにじんでいた

 

 

「准・・・・・く・・・ん・・・・・・・・」

 

 

今が理解できない

 

 

思考が止まっている

 

 

震えそうになる指でスマホの写真画面を開く

 

 

「あった・・・・・・・・・」

 

 

それは夏休みに一緒に撮ったスニ-カ-の写真

 

靴だけだからいいかなと思ってそのまま消せないでいるもの

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

他にも私しかわからない、そんな彼との思い出の写真を探す

 

 

そんなことを夢中でしていた

気が付くとカ-テンの隙間から朝日が差し込んできていて、我に返った

 

 

「ㇰシュッ」

 

 

寒っ

肩と手が冷え切っていた

 

風邪なんかひいたら彼に会えない

慌てて暖房を入れる

 

 

だけどそこからなかなか動けない

 

 

ゆっくりと深呼吸を繰り返し、体の中から悪いものを追い出す

 

 

大丈夫

 

 

頬を両手で少し強めに叩いて気合を入れた