「・・・・・・・・・・・・・・・ぉはよぅ」

 

 

「おはよう」

 

 

薄いカーテンしかないから、朝の日差しが入り込んでる

 

 

オフホワイトのシ-ツの上で私を見ている彼は、なんで朝からこんなにキラッキラなんだろう

 

 

彼の肘のあたりに私は首を乗せてる感じで枕もあるからとても居心地がよく、また目をつぶりたくなる

 

 

だいたい准君は寝起きがよすぎるんだよね

 

 

私は起きてからすっきりと動けるようになるまで・・・一時間ぐらいかかる

 

 

「まだ寝る?」

 

 

「・・・・・・寝ない」

 

 

「じゃ、起きようか」

 

 

「・・・・・・起きたくない」

 

 

寝ちゃったらもったいないもん

 

 

だけど起きたらこの幸せポジションから動かなきゃになる

 

 

目線を合わせたくなくて下にうつしたら、彼は上半身裸だった

 

 

厚い胸板が目に飛び込んできて、なんていうか・・・・・・・ドキドキして困る

 

 

「なぁに」

 

 

無意識のうちに彼の胸板に手を置いてしまっていた

 

 

「あ・・・・・・冷えなかったかなって」

 

 

とっさに適当なことを言う

 

 

「んふふ。○○がくっついてくれてたから大丈夫」

 

 

私にTシャツを貸してくれてたからだよね

 

 

「まだ涼しいけど、昼にはまた暑くなりそうだよ」

 

 

そのころには帰らなきゃなんだよね

 

 

楽しいことにはいつだって終わりがある

 

 

また新しい楽しみがきっとあるってわかってるけど、やっぱり寂しくなっちゃうよ

 

 

そのまま彼の胸に頬を寄せる

 

 

あたたかく熱い鼓動が頬と耳に伝わってきて、なぜだか鼻の奥がつぅんとしてくる

 

 

ずっとずっとこの熱くて落ち着く鼓動を感じていたい