「食わねえの?」
そんなストレートな!
黒いTシャツに膝丈のパンツ
細身だから黒が似合いすぎて
食べたいに決まっている
だけど乙女としてはここで「食べる!」とは言えないよねぇ
「溶けんぞ」
そりゃ剛君にそんな優しい甘い目で見つめられたら溶けるに決まってるよ~
そのくっきり二重にたれ目に上がった眉の最強っぷりときたらもう!
「っ?!」
床に座っていた彼に手を引かれたかと思うと
私の指をペロリと舐めた
「ご、剛君っ(////)」?!
そのまま小指から手首へと舌を這わす
「垂れてるって」
まだ舐めながらの上目使い
剛く~~~~んっ(/////)
はぁっはぁっ
お、襲っちゃっていいの?!
ねぇ、女の子の方からってあり?
そのまま丁寧に舐め続けるから
少しざらっとした感触に
もう我慢できないよっ
「・・・・・・・ほら、食っちゃっえよ」
ぎゃ~~~~っ
本人からすすめられた~~~~っ
「じゃあっ」
思い切って剛君の唇を奪いに・・・
「ばっかっ!お前まじバカっ!アイス!アイスだって!」
「え?」
・・・・・・・あ、そういえばアイスクリ-ム持ってたんだった
あんまり暑いから冷蔵庫から出して食べて
それで剛君も一口食べるかなって聞こうと思って
そしたら床に座ってた剛君があんまりにもかっこよくて見惚れちゃったんだ
「真っ赤になってる暇があったら食っちまえよ」
「・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
恥ずかしさと治まらないドキドキに
頭の中が真っ白になったけどとりあえずアイスを食べる
そんな私を呆れたような顔で見つめてるから
あぁ、またばかやっちゃったって凹む
「それ食っちまったら食われてやるから」
え?
それって
いやでもまた私の願望からの思い込みってことも
「そんな顔すんなって」
ひゃひゃひゃって笑ってから
「アイスじゃなくてお前溶かしてやる」
急にエロエロ目線で私を射抜くから
「すぐ食べちゃう!」
ってアイスを頬張って冷たさのあまりキ-ってンなってしまった
そんな私を見てまたひゃひゃひゃって笑って
「お前、ほんとバカ」
首の後ろに手をまわされて
口元にひげが触れて
アイスなんて一瞬で溶けるような熱いキスをくれた
終わり
暑くてアイス食べてたらふと思い浮かんだ妄想でした~。