「うえっ、すっげぇスースーすんぞっ」
ぼ~っと座っていた剛君の口に飴を押しこんだ
「ハッカ飴だからね~」
「んでだよっ」
「これこれ。本場北見のはっか飴だからね」
「説明になってねぇ-から」
「えっとね、飴で例えたら剛君は何かなって急に思ってね。」
「・・・・・・・・・」
「それでこれだなって思ったらレジに持ってちゃってたんだよね」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「剛君って赤いイメ-ジなんだけど、痛いぐらい澄んだ青みがかった透明ってイメ-ジでもあってね。ハッカ飴みたいにス----ってしてくれるなって。で、ほんのり甘いの、ふふ」
「ならお前はぺこちゃんの飴だな」
「え?棒がついてるやつ?」
「ちげ--よ。あの白くて甘くて歯にくっつくやつ」
「ミルキ-?」
「あ----それそれ」
「ミルキ-かぁ」
「俺にベタベタベタベタくっついてくんからな」
「だって・・・・・・・好きなんだもん・・・・・んンッ」
首の後ろを掴まれグイッと引き寄せられ
唇が重なったと思ったら
彼の口から私の口へとハッカ飴が転がり込んできた
「ん~っ剛君っ」
「お前甘すぎっから、ス-ス-するのでちょ-どい-だろ」
そう言ってひゃひゃひゃって笑ってる
それって私と剛君がぴったりってことで・・・・・いいのかな
ス-ス-する口の中でほんのり広がる甘味に
ミルキ-も買ってこようって思った
終わり