二人で向かい合って座り、パスタを食べる
「おうちデ-トだね」
パスタをフォ-クに巻きつけながら嬉しそうに宣言する
「んふふ。いつもと同じだけど」
家で一緒にご飯を食べる
それだけのこと
「そっか。いっつもデ-トしてるってことだね」
なかなかうまく巻けないらしいところがまた微笑ましくて笑いそうになる
あと数時間もしたら支度を初めて出かけなければならない
「おうちデ-トっていうから一緒にDVDとか観るつもりだったんだけどな」
「そうなの?」
ちょっと驚いたような口調
俺だっておうちデ-トぐらい知ってるって言いたくて
「ん。一緒にDVD観てご飯食べて甘いものとか食べてさ」
キラキラした目で見つめられる
おうちデ-トってものを剛君に聞いておいてよかった
「嬉しいな」
ほんわりとした微笑みは俺を一瞬で幸せな気持ちにさせる
そんな自分がちょっと恥ずかしくて
「でも・・・○○が~ムラムラして俺を襲うからさぁ」
「准君っ!」
フォ-クがカシャンとお皿にあたり真っ赤になる彼女
「んふふ。おうちデ-トって言うより、束の間のデ-トって感じになっちゃったね」
束の間のデ-トでも
おうちデ-トでも
彼女がいてくれれば
それが最高に幸せな時間でデ-トになる
彼女に教えられた