昨夜寝付いたのは4時過ぎ




でも胸が幸せでいっぱいすぎて朝早くに目が覚めてしまった




そっと隣を見ると




規則的な寝息を立てて眠る彼がいて




すうっときれいに通った鼻筋や




呼吸に合わせてかすかに震える長いまつげが美しすぎて




ぼ~っと見惚れてしまう




薄っすらと開かれている唇が、無垢な顔して眠る彼の中でそこだけ色っぽすぎてドキドキしてしまう




いつまで見ていても飽きないどころか、時間が許す限り見ていたいって思う




時間を確かめると9時すぎ




彼の仕事はお昼過ぎって言ってたからちょっと遅いご飯ってことでちょうどいいかな




私はそ~っとベットから抜け出し洗面所へと向かう




ささっと身だしなみを整えていたら鎖骨のあたりに真っ赤な花びらのようなアトがあった




襟口を少し下げ見てみると真っ赤なあとが何個も散っていて




指でそっと触るとそこだけ熱を持っている気がしてしまう




「准君・・・・・・・」




鏡の中には真っ赤になった私の顔




朝から変なこと考えてしまいそうで頭をブンブン振った




なるべく音を立てないように野菜を切ったりして、あとはお湯を沸かしパスタを茹でるだけにして彼を起こしに向かう





ベットで布団にくるまっている彼


声をかけてもなんだかわからない返事をするだけで目を開けてくれない




そんな彼がかわいくて




ベットに乗って顔を覗き込んで起こす




そうしたら起きていたのか起きたのかわからないけど彼からあれこれ恥ずかしいことを言われて




確かに私は昨夜恥ずかしすぎることをしたから何も言い返せなくて



そしたらどんどんいじわるなこと言ってきて





たまらなくなって口を押えたら




「ひゃあっ」





手のひらを舐められた





「んふふっ」




「・・・・・・・いじわる」





「ふぅ~ん。じゃ、優しくしようかなぁ~」




そう言うと私のTシャツの裾から背中へと手を滑り込ませてきた





「ャっ、准君っ起きてご飯食べようっ」






なでなでと背中を撫でまわし始めていた手が止まり、すっと通った鼻をクンクンさせる




「おいしそうなにおい。何?」




「パスタだよ」




「おっし!」



小さな掛け声とともに私を抱えたまま起き上がりリビングへと向かった