[早く寝るようにね。おやすみ]
花粉症じゃないから辛さがどのぐらいかわからないけど、花粉症の人を見てるだけで俺まで鼻がむずむずしてきそうな時があるから相当辛いんだろうなと思う
1日も早くこれだ!っていう治療法か薬が開発されればいいと思う
「おかだ~」
「・・・・・・・」
イノッチに呼ばれて慌てて携帯をしまう
「お前・・・・・俺に隠し事かよ?」
「いやいや、携帯って普通他人には見せないでしょ」
俺のポケットに手を伸ばして携帯を取ろうとするからスッと避ける
「ふ~ん・・・・・おい、健っ!」
あ・・・・・・これはいつもの面倒になるパタ-んだ・・・・・・
「健ならトイレ」
剛君がテレビから目線を上げて言ってくる
「んだよ~、健ちゃ~ん。面白そうなときによ~」
そういえば健君もひどい花粉症なんだよな
この時期は薬のせいかだるそうにしてたりする
そんな健君がトイレでいないとわかりイノッチは不満を言ってるけど俺はほっとした
「ごぉ~。」
イノッチに呼ばれて剛君が何?って目線で聞いてくる
「おかだがよ~、携帯見ながらまたニヤけていやがったんだけどぉ~」
語尾を上げてそんなこと言われたってにやけてた自覚なんかないし。
「別にちょっとメールしてただけだから」
「メ-ルだけであんなにやけるってお前おかしいだろぉ」
イノッチ・・・・・・・これ、わかってて絡んできてるんだな
坂本君と長野君はまだか?
スタッフ・・・早くみんなを呼びに来てくれないか・・・
「彼女だろ」
剛君の一言でばっさり
何も言えないじゃん
「あ、剛もやっぱりそう思った?だよな、だよな。岡田がこんなにやけてメ-ルってさぁ。だいたい俺には返信だってくれない時の方が多いんだぜ」
「俺、井ノ原君のアドレス知らないけど」
剛君が話題を微妙にそらしてくれた
「ごぉーっ!お前、いい加減俺のアドレス覚えろよっていうか、お前のアドレス教えろよ!」
「いいけど、そしたらまたかえるよ」
そういって笑ってテレビに視線を戻した
その後もイノッチはギャ~ギャ~言ってたけど俺のことはすっかり忘れたらしく助かった
それから始まった仕事は
結局撮影がおして深夜になってしまった