小わきにボウルを抱え片手に泡立て器




か、かわいい・・・・・・・彼がやばいぐらいかわいすぎるっ




「これを塗ってくの?」




「あ、そうそう。でもクリ-ム多かったかなぁ」




危ない、危ない。またもや見惚れてしまっていた。




「多い?」




「うん、たぶん。」




一パック使っちゃったんだよね。足りないよりはいいかなって。




ボウルの中身をじっと見ながら何やら考え中なのかなと思っていたら




急にテキパキと塗りだした




「余ったら塗って俺が食べてもいい?」




「いいけど。それ以上塗ったら甘すぎちゃわないかなぁ」




すでに結構な量のクリ-ムが塗られている




「んふふ。疲れてるときは甘いものがほしくなるからね~」




なんだかますます上機嫌に見える




確かに疲れてるときってチョコレ-トとか食べたくなるよね




「これぐらい?」




「うん、ありがとう」




お皿の上にもっこもっこにクリ-ムでデコレ-ションされたロ-ルケ-キ




「イチゴも飾ろう」



小さなパックに入っているいちごを切って飾っていく




「完成~!」




不格好だけど一緒に作れたクリスマスケ-キ




きっとすんごく美味しいよね




小皿を用意してと思っていたら、なぜか彼がデコレ-ションしたロ-ルケ-キをそのまま冷蔵庫へとしまってしまった




もしかしてお腹いっぱいだったかな




やっぱり打ち上げで食べてきてるよね




それなら早く寝てもらって明日一緒に食べられたら・・・




「え?!」




冷蔵庫から戻った彼が突然私を抱え上げダイニングテ-ブルの上に座らせる




「准君?」




何がなんだかわからないまま彼の行動を見ていたら




さっきの余ったクリ-ムが入っているボウルを嬉しそうに持ってきた




「これ、食べていいんだよね」




にっこにっこ




だけどなんかたくらんでるような




子供のようなきらっきらの目で覗き込まれる





「うん・・・・・・んっ」




テ-ブルの上に座らされたままで見つめられ




彼の目に吸い込まれるかと思ったら唇をふさがれていた