「だからっ、手っとか、その…く、口とか」



膝の上にいる彼女からの



提案にクラッとしてしまう



なんでそんな誘惑してくるんだよ



必死に我慢して心を体を落ち着けようとしているのに







とか




って



…………………………



「准くん…」


彼女の指がおずおずと俺のジーンズのファスナーをおろす



そこにはもうはっきりと欲望をあらわした俺がいて



「……うまくないけど…気持ちよくなってほしいから」



そう言うと


彼女の細い指が俺自身に絡みつき



そのまま薄桃色の唇の中へと…




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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やばい



ちょっと想像しただけで



やばすぎる



悪魔の誘惑ってこんなんじゃないか…




だけど俺だけしてもらうっていうのは



ダメだろ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ちらりと俺をうかがっている



だから一つ大きく深呼吸をして




全ての欲望を振り払うかのように



「大丈夫。それよりお腹あっためたりしたほうがいいんだよね?」



乏しい知識の欠片を掻き集めて聞いてみる



「……本当にいいの?」



おいおいおいおーい


忍耐力を試されてる?


師範になるときより厳しいテスト受けてる気がしてくる



濃密な空気を吹き飛ばすかのように



あえて明るく言ってみる



「んふふ。じゃあ、それは次に会ったときにお願いしようかな」



「……本当に大丈夫?」



大丈夫じゃない


その気満々だったところへまさかの事実


辛いに決まってる



だけど我慢



散れ散れ欲望