22時・・・・・・・



時計を見ると



20時40分を過ぎていた



「あと1時間だね」




ずっと会えなかったからこの一時間がとても大切な時間に思える



「仕事の合間に会ってくれたの?」



そのまま現場に行った方が楽だよね



それか準備とかしたりとか



それなのにわざわざ会う時間にしてくれた



岡「・・・・・・会いたかったから」



ぽそってつぶやく



照れやな彼のストレ-トな言葉がキュンとくる



「私も・・・・・・」



そのまま彼の胸に両手をまわして抱きしめる



ぎゅ~~~~~っ



「・・・・・・・苦しい?」



全力で抱きしめてみた



岡「全然」



ぎゅぎゅぎゅ~~~~~~っ



されるがままの彼



「苦しい?」



もう一度聞く



岡「ははっ。○○の鼻がつぶれるよ」



確かに顔もくっつけて力を入れてたから鼻はつぶれそうだった



「最近スクワットしてるんだけどな」



10回もしたら腿がビクビクしちゃうんだけど



岡「今度一緒にトレ-ニングする?」



何度も見てる彼のトレ-ニング



汗が滴って筋肉が静かに熱をもって



すごくきれいなんだよね



だけど



一緒には無理でしょ~



「・・・やめておく」




岡「やりたくなったらいつでも言って。専属で教えてあげるから」



専属・・・・・・



なんて魅惑的な言葉



でも



「・・・・・厳しいよね?」



きっとドSが出てくるはず



岡「そうだなぁ~出来なかったらお仕置きとかかな」



お仕置き



彼の口から出ると



してほしくなっちゃうじゃん




「私は准君がトレーニングしてるのを見てるのが楽しいから」



岡「一緒にやったほうが楽しいと思うけどな~」



そんな優しい目で見られたらグラついちゃうよ



「前に話してた岡田メソッド?」


いろんな人が教わりたいんだよね


それを専属で教えてもらえるなんて贅沢すぎる話じゃない?



岡「ふふっ。それは…やってもいいけど、○○、腕立て伏せできるようになった?」



小さな子に諭すような話し方



「今はスクワットしてるから…腕立て伏せはまだだよ」


言い訳しちゃった



私の頬を


彼のきれいな手がつつむ



岡「岡田メソッドは腕立て伏せ出来るようになったらね。」