二人で笑いながらリビングへと歩く



「重かった?」



岡「んふふっ」



笑ったまま私を抱きかかえソファに座る



ちゅっ



岡「唇、とがってるよ」



重かった?に否定がなかったから・・・ついついとがらせていたらしい




「・・・・・・・・キスしたかっただけだもん」



否定してくれなくてムッとしてたなんて思われたくなくて



岡「・・・・・・・・んふふっ」



ちゅっ



ちゅっ



ちゅっ



角度を変えて何度も触れるだけのキスを繰り返す



そんなことされたら



その



気持ちよくなってきちゃって



もっと



って思っちゃうじゃん



彼の薄い唇は



ほんのり暖かくて



私をあやすかのように



優しいキスが繰り返される



ちゅっ



ちゅっ



・・・・・・・・・・・・・・




急にキスがやんで



目を開けると



ニヤニヤした彼の顔があって



岡「もっとって顔してる」



目尻にしわが2本刻まれて



見てるこっちが幸せになるような笑顔を浮かべてるから




「准君がもっとって顔してるの!」



思ってもないことを言ってしまう



岡「じゃあ、もっとしようか」



私の目を覗き込むように囁く



「准君・・・・・・わかってやってるでしょ?」



岡「ん?」



「その上目使い!私が弱いの知っててしてるよね?」



私の言葉に



心外だとでも言わんばかりに右眉を上げる



岡「・・・・・・・・んふふっ」




彼に勝てたことなんてない



というかいつも惨敗



だって好きなんだもん



大好きなんだもん



どんな彼も好きすぎるんだもん




岡「・・・・・・22時にはまた出なきゃなんだ」