「あ!」


会社から帰り、マンションのポストをのぞいたら
青い封筒が入っていた


今すぐ開けたい気持ちを抑えてエレベーターに乗り込む


いつもはあっという間の4階までがすごく長く感じられて



部屋に入り、ハサミを使うのももどかしく封筒を開けると




「やっぱり」





それはV6のコンサートの申し込み案内だった。


ファンになって即ファンクラブに入り5年



そして



彼と付き合いだして一年近く



V6の20周年記念コンサート



絶対行きたい!


たぶん彼に言えばチケットを取ってくれるとは思う


関係者席でも


一般席でも


でもそれはしたくない


これは彼女の私


じゃなくて


V6ファンの私


が行きたいものだから。



仕事もあるしやっぱり申し込みは休みの日のを申し込みしたい



友達と行くべきか



1人で行くべきか



悩む~



でも幸せな悩み



去年はなかったから



彼の大河ドラマという大きな仕事が理由みたいだしファンはみんな納得してたけど



本音はやっぱりコンサートがないのは寂しいよね



幸せすぎることに私は彼に会うことができる立場だけど


それでもコンサートは特別で



コンサート会場での彼に



彼ら6人に会いたいって気持ちは隠しきれないから



「んふふふふふふふふ」



封筒を持ったままニヤニヤしてしまう