「准君、明日仕事だよね?」
確か週末もって前に言ってたよね
天気が荒れるわけでもないし
岡「ん。だからほら…」
そう言いながら私のスカートの裾に手がのびてくる
だからずりずりと壁際にさがりながら
「朝早いんじゃないの?」
距離をとる
早いならもう寝たほうがいいに決まってる
岡「早いけど、寝れば大丈夫だから。俺すぐ眠れるし」
確かにいつも寝付きはいいとおもってたけど
「准君、私今日は泊まらないで帰るよ」
岡「やだ」
…即答
「なんでそんなかっこいいのにかわいいこと言うのっ」
ダメだよ。
やだ、なんて言われたら
なんでもOKしたくなっちゃうじゃん
岡「○○…お願いきいて」
「そんなのズルいっ。准君にお願いされたら私はなんでもきいちゃうもん」
アルコールのせいだけではなく
体が熱くなる
岡「帰らないで」
「准君…」
岡「一緒にいたい」
これは…
「准君、そんな顔してそんな声で言えばOKすると思ってるでしょっ」
少しずつ距離をつめてきながら
視線をがっちりと
黒々と艶やかに輝く瞳にとらえられる
「今夜はちょっとだけ会って帰るって決めてたからっ」
床に置いたいた手に
彼の手がかぶさり
指を絡ませられる
「っ、そんなことしたってダメだよっ。准君の体が大切だもんっ」
そうは言うけれど
絡まった指を離すことはできなくて
岡「このまま帰したら…俺、明日仕事になんないかも…」
え⁈
「そんなことあるわけないよ」
岡「いや、やきもちやきだから俺は○○が俺のものだって確認できなきゃ…」
なんで?
俳優の本気だしてる?
手の甲を指でゆっくりと撫でられていて
それが愛撫のように感じられて
体温がどんどん上がっていってしまう