そのまま笑いながらメ-ルボックスをひらく



どうやらLINEらしい



「会社の・・・・・・・・」



画面を確認しつぶやく彼女。



気になる気持ちを押し殺して



何か飲み物でも、と立ち上がろうとすると



「・・・・・・・・・・」



急に黙って携帯をぎゅっと握りしめて下を向いてしまったから



岡「・・・・・・・大丈夫?」



仕事で何かトラブルでも、と少し心配になってしまった



「・・・・・・さっき飲んでた人から…」



なんだよ



仕事中じゃない会社の同僚が



こんな時間に送ってくるってどういう意味があんだよ



時計を見ると23時になるところだった



いや、女性かもしれない



一瞬にして頭の中をいろんな考えがまわりだす




岡「LINEとか、みんなでしてんの?」



気を付けたつもりなのに



声にトゲが含まれる



「・・・うん」



下を向いたまま



岡「・・・・・・・返信しないの?」



俺の前じゃ返信できないってこと・・・・まさか



「・・・・・・・・・・うん・・・・・・できないもん」



そういうと彼女は俺に画面を見せてきた



そこには



[ラブラブしてるか~?]



[いちゃついてる写メ送れ!]



[ちくしょ~っ]



[返信できないような時だったりして~]



[月曜日、コ-ヒ-おごれ!]



どうやら二次会かららしいメッセ-ジが並んでいた



「ね?」



苦笑いの中に



ほんのり嬉しさがにじんでいる



変な勘繰りをしてしまって恥ずかしい



彼女に関してはいつもこうだ



なさけない



岡「・・・・・・・・じゃぁ、この内容通りってことにしようか」




「え?写メなんてダメだよっ」



彼女の手から携帯を奪い



テ-ブルに置いてしまう



岡「・・・・・・・・・○○」



「あ・・・・・・ラブラブ?」



それももちろんだけど




岡「んふふっ。ほら、返信できないようなことしてたってことで・・・・・・しよう」