ぎゅうっと抱きしめたまましつこく聞く




「ね、やきもち?やきもちやいてくれたんだよね?」




無言で動かない




それって肯定としか思えない



やきもち?!



やきもちだよ!!




「じゅ~んく~んっ。ふふふっ」




ちらっと見ると抱きついた首筋が真っ赤になっている




逞しい首筋が真っ赤




少し腕を緩めて見上げると




耳はもっと真っ赤っかで




あんまりにも嬉しすぎて




かぷっ




岡「ぅわっ」




噛みついてしまった




私が噛みついたところに手をやるから




顔から手が外れて




照れまくりの気まずそうな顔が見える




「・・・・・・・・か、かわい~っ」




無理やり引き結んでいるような口元がかわいすぎて




思わず言ってしまった




彼はそのまままた横を向いてしまい




残りのビ-ルを一気に飲み干した




そして缶をそのまま床に置き




岡「・・・・・・・・やきもちなんか・・・・・・・」





「ぁんっっ」




首筋をきつく吸われる




岡「やくに決まってる・・・・・・・・」




首筋からゆっくりとあがってきた顔が




目が




ゆらゆらと




熱い感情を抑え込んでいるかのように揺れて見えて




その美しさに思わず息をのむ




「それって・・・どこのあたりにやいてくれたの?」




一緒に男の人もいたから?



でもそれだけで?




それともみんなで楽しそうだったから?




岡「・・・・・・・・・言わない」




「え~?教えてほしいよ。そしたら今度から気をつけられるし」




なんて本当は純粋に知りたいだけ




まさか彼がヤキモチなんて




だから知りたい




私の言葉に



少し考えているようで




岡「だから・・・・・・・味見とかはさ」




「味見?」




岡「そう・・・・・あんまりね・・・・・」




口に出してからやっぱりすごく恥ずかしくなってしまったのか




そのまままたもや口元を手で覆ってしまい



下をむいてしまった