いつもは苦いはずのビ-ルが
彼の口移しで飲むと
甘くて甘くてたまらない
だからもっとっておねだりをしてしまった
「っっふ」
唇が離れて
二人の間にビ-ルの匂いが漂う
岡「もっと味見する?」
色っぽいってあんまり男性には使わないよね
だけど今の彼は色っぽいって表現がぴったりで
「もう・・・酔っちゃうからいいよ」
酔うのはビ-ルに?彼に?
岡「みんなのを味見しすぎなんだよ…」
さっきまでの色気が消えて
ちょっと子供っぽく見える
もしかして
まさか
でも
「准君・・・・・・やきもち?」
私の言葉に一瞬で彼の顔が朱に染まった
きれいなその手が自分の口元を覆って隠す
「やきもち、やいてくれたの?」
まさかの彼の態度に
胸がギウギウになって
畳み掛けるように問い詰めてしまったから
口元を覆ったまま目線を私からはずして横を向いてしまう
「准君っ!」
嬉しすぎて
ちゃんとその顔を確かめたくて
口元を覆う手を剥がそうとがんばったけどはずれなくて
そっぽを向いてしまっている彼の首筋に抱きつく
ぎゅ~~~~~~~っ
「准君、大好きっ」