岡「だいぶ楽になったよ、ありがとう」
そう言って微笑むけど
絶対気を使ってくれてる
准君の肩は
想像してたより何倍も硬くて厚くて
ちっとも揉みほぐせなかった
チュッ
下を向きかけていた私の顎に指がかかり
キスをおとされる
大きな手のひらで優しく頬をつつまれて
めちゃくちゃ至近距離での
柔らかな微笑みは
付き合ってそろそろ1年になるけど
どうしても平静でいられない
というか
心臓が夏のお祭りの太鼓のように
すごい音で鳴り響くから
岡「好きだよ…」
ゆっくりと唇がまた重なる
自然な流れのように
舌が私の唇を割り忍び込む
ゆっくりと
丁寧なまでに
私の舌を絡め取り
いつくしむように
確かめるかのように
舐め上げる
「んっ…」
彼のあたたかくて
しっとりと柔らかくて
自由に動き回る舌は
舌先で私の舌先をいたずらするかのように絡めとるから
私の口の中いっぱいに
快感を撒き散らすから
ずっとしていたくなって
困る
くちゅっ
ようやく離れた唇は
お互いの唾液に濡れて
いやらしく光っていて
岡「今日…泊まれる?」
そんな目で
そんな声で
ねだられて
断れる人なんていない