苦しい



苦しくて



苦しくて



彼女の名前を呼ぶことしかできない



彼女は俺の後悔してもしきれない気持ちをわかっていて



軽くするためにそんなことを言ってくれたんだろう



岡「○○・・・・・・・」



「・・・・・・・笑うところなんだけどな。」



困ったような心配するような表情で俺を見つめる



岡「・・・・・・二度と・・・・・あんなことしないから」



懺悔なんてできない



でももう二度とあんなことにならないように



胸の奥で誓いをたてる



「・・・・・・・うん。でもね・・・」



俺の胸の奥まで覗き込むような目



「また・・・・・・ああいうことになっても私、准君のこと大好きな気持ちに変わりはないから」



そんなこと思わないでくれ



彼女をあんな目に二度と合わせたくないのに



「今日は・・・・・・・私が最初に悪かったんだし。ごめんね」



きっと彼女はあんな風な俺にしてしまったと自分を責めているんだろう



俺が自己嫌悪におちいってるのを自分の責任だと感じて



岡「・・・・・・・・・○○・・・・・・・・キス・・・・・してもいい?」



「・・・・・うん。私もしたい」



許しを請うかのように



そっと



ゆっくりと



軽く触れる



柔らかな感触に



もう一度



もう一度



もう一度


チュッ


という小さな音に


ずっと



ずっと



何度も



何度も



何度も



繰り返しする



唇をつける



という行為で



なんでこんなに安心して



愛おしいという気持ちが溢れ出すんだろう



そんなときに



ふと思い浮かぶ



唇を離して



聞いてみる



岡「目・・・・・・開けて」


俺の言葉に



彼女の瞼がゆっくりとあがる