自分に厳しすぎる彼は



たぶん私にひどいことをしたと自分を責めている



発端は私なのに



気持ちが伝わるように



彼の頬を両手で挟んで



今は後悔の念で溢れているきれいな目を覗き込む




「私・・・・・・・さっきね、准君に軽蔑されてもう別れなきゃなのかなって・・・・・・・・」




岡「なっ・・・・」



「聞いて、准君。」



私の言葉に言葉を飲み込む



「それでね、軽蔑されたとか嫌われたとか・・・・そうしたら別れるんだろうな、とか。」



反論したそうな瞳



「それで胸がね、錐で穴を開けられてるみたいに痛かったの」



そう、ちょっと前の私



もう会えないのかもしれない



会えなくなったとして



彼の記憶の中の私は最低な軽蔑する女、として残ってしまうとか



痛くて



痛くて



痛くて




「でもね、その・・・・・・・・・さ、されてることは・・・・・・」



たぶん彼が気にしてるのはそれで



だから



「き、気持ちよかったから。私Мなのかも」




どうか彼の気持ちが楽になるように



岡「・・・・・・・・○○・・・」



あれ?



笑いをとるつもりだったのに



それで終わりってことになるはずだったのに



ねぇ、なんでそんな眉根を寄せて苦しそうな顔なの?




岡「○○・・・・・・・」



名前をまた呼ばれる