彼と付き合って


こんなにもキスが気持ちいいものなんだと知った



うっとりして


夢見心地ってこういうことかなって思う


長くされると


頭の中心から痺れてきて何も考えられなくなる



「っっん」


やっと離されたときには



さっきまで何を話していたかさえも


あやふやになっていた


だから


岡「…それで上と下、どっちがよかった?」


「どっちも」


答えてしまった


岡「んふふっ。どっちも、ね。」


ハッとしたときには遅くて


ニヤニヤ笑いを堪える表情の彼に見つめられる



岡「欲張りでエッチだな~」


ぼふっと


私の肩口に顔をうずめ


耳元で囁く


しょうがないじゃんっ


だって

だって


どっちも気持ちいいんだもんっ


准君にされることは


なんでも気持ちよすぎるんだよ

なんて言えないから


下唇を噛んで堪える


岡「んふふっ。」


嬉しそうな忍び笑いが


肩に触れてくすぐったい


ちゅっ


肩に


ちゅっ


鎖骨に

ちゅっ


「准君っ」


岡「んふふっ。」


ちゅっ


首筋


「くすぐったいよ」


ちゅっ


顎先


岡「いや?」


ちゅっ


唇の横


で止まって私の目を覗き込む


「いや…じゃない」

というか、いいに決まってる


岡「よかった」


ちゅっ


「あのね…」


岡「ん?」


「……欲張りでエッチな子…」


岡「ん?」


「より、そうじゃない子のほうがいい?」