無言で俺から視線をそらす


目元から頬がほんのり赤いから


何を考えてるかなんとなくわかって


もっと追い詰めて


恥ずかしがらせて


答えさせたくなる


岡「どっちがいい?」


唇が触れ合う寸前の場所で聞く


彼女の視線が右から下へ


下から左へ


くるくる移動する


ちゅっ


我慢できなくて目尻にキスをおとす


岡「ん?」


彼女の視線の先に入るために


顔を視線の先へと移動させる


慌てて反対に視線を動かすから


それを追ってまた移動する


ちゅっ


かわいい鼻の先にキスをおとす


視線が合った瞬間に



ここぞとばかりに微笑んでみる


「ずるいよ」


ちゅっ


岡「んふふっ。そう?」

ちゅっ


「ずるすぎる」



ちゅっ


岡「ずるい男は嫌い?」


ちゅっ



「准君なら……ずるくても好き」




まいったー


達人の上だろ


一発KOだ


かわいすぎる


「んんっ」


たまらず唇を深く奪う


小さくて柔らかくてほどよい弾力で


俺を虜にさせる唇


何十回?何百回?とキスしているのに


最初に舌が触れ合うときは


ビクッとする


「っ…ん」


鼻にかかる甘い声がまたたまらなくさせる