岡「…試してみる?」


「?」


岡「達人の上かどうか」


確かめる方法があるのかな


でも私は達人より上の潜在的な能力があるのかな…って思ったわけで


「私、普通に戦ったら准君に勝てないよ」


岡「ぐふっ」


また笑われた


岡「…戦うって……んくくっ……んっと、それは当たり前だからさ。」


やっぱりそうだよね


うん


准君が本気なんて出さなくても


勝てるどころか触ることもできないはず


岡「試す?」


すごくワクワクしてるような



いたずらっ子のような瞳にのぞきこまれたから



「うん。試してみたいな」


そう言った途端



なんの予備動作もないまま


彼が私を抱きかかえたまま立ち上がった



そのままスタスタと寝室へとむかう



「?試すんだよね?」



岡「ん。ぶつけたりしたら危ないから」


そんな本格的に試すの⁈



准君、集中するとそれしか見えなくなるところがあるから



私、出来るの⁈



学生時代の体育の試験前のように


心臓がドキドキしだしたところで



ふわりとベッドに降ろされた



「あ…准君、何か短パンみたいの借りれる?」


岡「短パン?」


「うん。私スカートだから。それじゃ出来ないでしょ?」


下着見えちゃうとか気にしてたら


ちゃんと試せないかもしれないし



岡「んー。いや、大丈夫。寝技だから」


寝技って……



彼の私を見つめる目の光に



やっと気付いた



岡「んふふっ」



「准君…」



岡「ほら、試そう」


フェロモン全開の笑顔を向けられた